諸君 私はドラゴンが好きだ

諸君 私はドラゴンが好きだ

諸君 私はドラゴンが大好きだ

火竜が好きだ 氷竜が好きだ

水竜が好きだ 地竜が好きだ

雷竜が好きだ 風竜が好きだ

暗黒竜が好きだ 聖竜が好きだ

冥竜が好きだ 竜王が好きだ

平原で 火口で 密林で

草原で 凍土で 砂漠で

海上で 空中で 泥中で 湿原で

この世界に存在するありとあらゆるドラゴンが大好きだ

火竜のブレスが轟音と共に敵を吹き飛ばすのが好きだ

空中高く放り上げられた敵が風竜の一撃でばらばらになった時など心がおどる

聖竜が放った攻撃が敵軍を撃破するのが好きだ

悲鳴を上げて燃えさかる戦車から飛び出してきた敵を暗黒竜が踏み潰した時など胸がすくような気持ちだった

雷竜の雷で歩兵の横隊が蹂躙されるのが好きだ

狂乱状態の水竜が既に息絶えた敵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える

地竜が逃亡兵達を食い尽くしていく様などはもうたまらない

泣き叫ぶ兵が冥竜の振り下ろした腕とともに叩き潰されるのも最高だ

哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを竜王が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

竜の群に滅茶苦茶にされるのが好きだ

毛むくじゃらなドラゴンはなさけなくとてもとても悲しいものだ

ドラゴン軍団の質と物量で押し潰し殲滅するのが好きだ

可愛いだけのドラゴンなど屈辱の極みだ

諸君 私はドラゴンを偉大なドラゴンを望んでいる

諸君 私に賛同する同士諸君

君達は一体何を望んでいる?

更なるドラゴンを望むか?

情け容赦のない力を持つドラゴンを望むか?

鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の全てを焼き尽す嵐の様な力を持つドラゴンを望むか?

『ドラゴン! ドラゴン! ドラゴン!』

よろしい ならばドラゴンだ

我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ

だがこの暗い闇の底で長きに渡って堪え続けてきた我々にただのドラゴンではもはや足りない!!

竜王を!!

偉大なるドラゴンを!!

我らはわずかに人類の 5%に満たぬ少数派に過ぎない

だが諸君はドラゴンになら殺されてもいいという大馬鹿者だと私は信仰している

ならば我らは諸君と私で総力100億と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう

連中に恐怖の味を思い出させてやる

連中にドラゴンの素晴らしさを思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

数千万のドラゴンの翼で

世界を覆い尽くしてやる

行くぞ 諸君