ゴーレム

golem

ヘブライ語で「胎児」「無形」「不定形」を意味する。

ユダヤ教の秘術で作られる、主人の命令だけを忠実に実行する召し使いのような存在。

日に日に大きくなり、最終的には壊さなければならないという。

また、家から出してはいけないとか、昼しか動かしてはならない等、様々な制約があり、破るとゴーレムは急に狂暴になり、手が付けられなくなる。水かけちゃ駄目とか、十二時過ぎたら食べ物やっちゃ駄目とかいう感じかな。

ユダヤのラビ(律法学者)には、土塊から人間の似姿を造り出すことのできる力のある者がいたという。
すなわち神の技術の模倣であり、不完全とはいえ新たな命を生み出す法である。
ちなみに、この「ゴーレム」という名はゴシック系列の小説家グスタフ・マイリンが、その著作『ゴーレム』で名づけたのが最初という説がある。

さて作り方ですが、まず断食や祈祷などの神聖な儀式を行い、土やら泥をこねて人形を作る。そして呪文を唱えます。
この呪文は神や命を意味するそうです。そして、額や唇の下、胸などに「emeth(真理)」または「Schem-hamphorasch(神の名)」と文字を書いた羊皮紙を貼り付ける。掘り込むという話もありますが。

ゴーレムを破壊するときには、emethのe、 Sehem-hamphoraschのSehemを消せばよいとされる。ちなみに「meth」とは「死」の意味。

一般的にはゴーレムは土、粘土で作られるが、他の神話で登場するゴーレムのような存在の中には石や金属で作られたものも登場する。ゲームで登場するのは石で出来たのが一般的だろう。ドラクエとかね。
広い意味では、スケルトンなんかも範疇に入るかもしれない。

モンスターコレクションにはネクロゴーレムという、屍肉を使ったゴーレムが登場した。生者を取り込み勢力を増す恐るべき存在である。

自分のシナリオでは主人公が陰陽師の分際でカバラも使うので、登場する。
陰陽術の式神とミックスして、土塊に霊体を憑依させ瞬時に作り上げるってとんでもないことやってます。
このとき主に使われるのが夜刀ノ神であり、角の生えた巨大な蛇型ゴーレムが誕生する。