イルアン・グライベル

jarngreipr

トールの装備している鉄の手袋。
ミョルニルを使う際、取り落とさないように使う。

ちなみにイルアン・グライベルとはまんま鉄の手袋という意味。

実際には神話での登場頻度は果てしなく少なく、詩人スノリの「ギュルヴィたぶらかし」でトールの三つの装備品に含まれているが(ミョルニル、メギンギョルズ、鉄の手袋)この他に登場している文献は見受けられない。

巨人ゲイルロッドと戦う際、ロキの姦計で武器を置いてきてしまうが、そこに鉄の手袋の記述はない。
さらに女巨人グリードに代わりの武器と力帯、鉄の手袋を借りている。
トールの鉄の手袋は最初から無いような扱いである。

それまでは素手で使い、この借りた鉄の手袋をそのまま譲り受けた・・・という解釈もできるかもしれないが・・・
スノリの創作か、わざわざ書くまでもないやという執筆者の怠慢という可能性も無きにしも非ず。

これが存在しないとなるとトールはミョルニルを素手で使ってるということになる。

ちなみに左右一揃えなのか、どちらか片方だけしか存在しないのかは不明。
ミョルニルを扱うためなら片方だけでも不思議ではなさそうだが・・・