鉤十字と卍

鉤十字・・・言わずと知れた、悪名高きナチスの紋章です。

英語でスワスチカ、ドイツ語でハーケンクロイツと呼ばれます。
ハーケンは釘、登山等で使う道具のことで、どこぞのUFOロボも武器として使用しておりますな。

起源は卍と同じで、辞書などでは逆さ卍とも説明される。

ナチスが党章に採用し、1935〜45年にはドイツ国旗にも用いられた紋章。
梵字でスヴァスティカ幸運、吉祥を意味する。
もとは太陽を示す○の中に太陽の通り道を示す十字を書き入れたものが変形したものだといわれ、十字の一種でもある。
ヨーロッパではチュートン騎士団が使用しており、他にも複数の団体が使用したようで別にナチスのオリジナルでも専売特許でもない。

ナチスの悪行で凄まじい目にあった(と自称している)ユダヤの方々は、この記号にヒステリックに反応する。
諸外国でも禁止されてたり、少なくとも嫌悪されることが多く、それにまつわるトラブルも多い。

まずキン肉マン・・・そう我等がブロッケンである。
この紋章をつけたキャラが主人公の片腕的存在で(あれ・・・かませ犬じゃないの?)好意的に描かれているのはけしからんと、抗議されるということが外国であったそうだ。

小耳に挟んだ話では、コナミではこれとダビデの星(六芒星ね)を使うなと教育してるとか・・・でも遊戯王に六芒星の呪縛なんてカードが・・・やはり噂に過ぎんのかな?

さらにワールドカップで韓国人サポーターがドイツチームの応援席に落書きしたという話も聞く。

ドイツの方は「過去の過ちは過ちと認めている」として、こんな挑発で平静を欠くほど子供ではないとしている・・・それがその人個人か国全体なのかは推し量りかねるが・・・

また兵器の模型でも輸出版はマークを入れないそうだ。

マイクロソフトの製品でも鉤十字のフォントが出るというので、急遽削られたりもした。もっともこれが鉤十字なのか卍かどうかはわからないが。卍はちゃんと出るが(出てますよね?文字化けしてない?)、この分だと削られる日が来るかもしれない。

日本ではそういうのに鈍感だが(向こうも神経質過ぎるが)、ネットでそういうのを題材にする場合などは少し気を使った方が良いかもしれない・・・

とはいえ、もともとのユダヤ文化にもこの紋章あったんだよな・・・日本の家紋にもあるし。

卍と鉤十字

では卍と鉤十字に関する話をしよう。

卍は鍵十字に似ているため、諸外国では同一視されることが多い。
仏教圏でナチスが影も形もない時代から使っていることも、日本で寺院を表す地図記号だということもほとんど知られていない。

なので外国の連中は卍を使用するなと因縁をつけてきます。

有名どころではポケモン。
カードゲームで卍マークの入ったカードがあるそうですが、外国版の方はそれを考慮して削ってありました。
ところが非正規ルートで日本版が向こうで出回り、卍を使うなと苦情が殺到。
しかたないんで日本語版からも卍マークが消えることに・・・

さらに少林寺拳法(総本部・香川県)は、58年間使用してきた卍紋章の使用を廃止。
ユダヤ人団体から抗議があるは、欧米などでの商標登録は出来ないわで変えることにしたそうだ。

連中はなにさまなんでしょう?

確かにナチスに酷い目にあわされた(まあ、でっち上げの可能性が高いのが明らかになってますが)のはわかりますが、鉤十字自体はナチスが勝手に使っただけのこと。
まして似てるだけって理由で因縁つけるってのが、文化を踏み躙る行為だと分かってるんですかね?

六芒星にも因縁つけたりしますが、別にあんた等の専売特許でもない世界中のいたるところに見られる魔術記号だって分かってるんですかね?

そもそも何でキリスト教とかは放置してるんです?
自分には連中のやった魔女狩りや十字軍がナチスのやったことと、根本的にどう違うのか分からないんですが。

もしナチスが鉤十字ではなく、十字をシンボルにしてたらどうなってたか・・・

まあ、自分が言いたいのは他の国の文化を否定するなってことです。