禁呪

禁呪とはあまりにも邪悪なため、もしくは威力が大きすぎるために使用を禁じられた魔法・魔術の類・・・
という意味で創作作品などでよく使われるが伝承における禁呪はまったく違う意味である。

もともとは道術・仙術の類で、禁術、越方とも呼ばれ、禁じられたのではなく、禁ずる技である。
どういうことかというと、例えば気を禁ずれば動けず、刃を禁ずれば斬れなくなり、蛇を禁ずれば蛇は害をなせなくなるという術である。
ドラクエでいうとマホトーン、ルカナン、ボミオス辺りである。
つまりは特定のものを封じてしまう術のこと。

神仙伝にこの術で山賊を退治したエピソードがある。
抱朴子には逆に山賊がこれを使い、最後には官軍に敗れる話である。
刃を封じられ、矢も効かずに敗北した官軍だが、刃無き物を封ずることは出来ず、無毒のものを封じることは出来ないとして、棍棒で立ち向かい山賊を討伐したという話である。

この場合、動きを禁ずる類の術を使えなかったということかな?

結構、幅のある術なので使い出がある。
禁ずるものをどこまでできるかというのも興味深い・・・
死を禁ずれば、死ななくなるのだろうか?

自分のシナリオでは禁呪は一般的な創作作品で使われているものと同じ意味、こっちの術は禁術として区別している。