渾沌

 混沌とも。向こうの発音はハントゥンかな?いやワンタンでもいいか?
文献によっては渾敦とも記されている。

中国神話の宇宙開闢以前の状態。
原始渾沌ともいいあらゆるものや可能性が入り混じった、なにものでもない状態。
ギリシャ神話のカオスとほぼ同じ概念といえる。

カオスと違い後世に形を持った怪物としても登場している。

太古に存在した中央の神で、天帝の子。
袋のような体に六脚四翼で耳、目、口、鼻がなかったが、どうやっているのか歌舞音曲を解する・・・昆虫のように何かの感覚器官があったのか?
南海・北海の神が余計なお節介に7日かけて七孔を穿ったところ(つまり耳、目、口、鼻を作った)、死んでしまったという・・・改造手術失敗。

別の説では犬のような姿で長い毛が生え、爪の無い熊に似た足を持つ獣で、目があるが見えず、耳があるが聞こえない、脚はあるが、いつも自分の尻尾を加えてぐるぐる回っているだけで前に進むことはない。
空を見ては笑い、徳のある人を嫌い、凶悪な人に媚びるという・・・わけの分からん存在。

古代の舜帝の時代に、西方の地に住んでいたとされる四匹の凶悪な怪物、四凶の一匹に数えられている。他の3体は窮奇、饕餮、梼杌。

また道教では原始渾沌の体現として、鴻均道人という仙人としても登場する。

シナリオには・・・なんか技の名前で使うとかっこいいかも。