黄龍

日本語読みならおうりゅう、もしくはこうりゅうだが、応龍がいるので自分はもっぱらこうりゅうの発音を使ってます。

向こうの発音ならホァンロンかな。

別名は匂騰・・・

四神というのがいる。
青龍、朱雀、玄武、白虎の四体で五行説では東西南北の守護獣とされている。

そして中央・・・五行の木火土金水では土にあたり、中央の守護獣になるのが黄龍。
四神に黄龍を加え五神とすることがある。

五行思想において皇帝が位置する中央に在り、四神の長とも言うべき瑞獣で、名の通り黄色い鱗を持つ龍。
天帝の乗り物だったともいわれ、黄帝が天に昇るときに乗ったとも、昇って黄龍になったともいいます。

中国では黄龍が出現したというので黄龍と年号が改元されたこともあった・・・本当に出たのかはあれですが・・・
前漢の時代の二十一番目西暦前49年。呉の時代の二番目西暦229〜231年。唐粛宗の時、梁王段子璋の年号西暦761年の3つ。
日本でも黄龍はめでたい存在とされ、宇多天皇(887年即位)のときに黄龍が出現したといわれています。

ちなみに中央に対応する守護獣には後に麒麟という説も出てきた。
他に鳳凰、聖人、太極という説もある。

地名で黄龍というのもある。一般的には黄龍というとこっちを意味するようだが・・・
正しくは黄龍風景区、ユネスコの世界遺産に登録された中国自然地域の名称。