クリス

kris/keris

不明〜現代 東南アジア 長さ 40〜60p 重さ 0.5〜0.7s

マレーシア・インドネシア辺りに伝わる武器。
意味はマレー語で短剣である。

起源は不明だが、14世紀のジャンゴロ王イナクト・パーリの発明だという伝説がありますが、8世紀には既に存在していたようです。

武器というよりも儀礼的な意味合いの強い物品で、社会的儀礼に欠かせないものだった。
家宝として扱われ、男子に継承されるもの。
男子の正装に必要なもので、公的な集会にはクリスを所持して出席し、出席できない場合はクリスを届ければ本人に代わり出席したことになったそうだ。
結婚式においても低い身分の女性はクリスが代役を勤めたともいう。

刃が波打っているものと、直刃のものがあるが波打った刃を持つクリスは女性、直刃のクリスは男性を表すようだ。

また古いクリスは刃が腐食して、刀身の真ん中あたりに裂け目が生じることがある。
その裂け目から対象の異性を見ると、その人物を魅了することが出来るという伝承もある。

世評では世界で最も洗練された短刀と呼ばれ、刀身や柄の装飾には優れたものがあります。
材料は隕鉄が重宝され、他にもニッケル銅、鉄が使われそういった異なる金属を叩き上げるため刀身は複雑な刃紋を形成します。
柄の意匠も様々で、ヒンドゥーの神々が好まれ、ガルーダやラクシャ、龍をあしらったクリスナーガなどがあります。
こういった意匠や刃紋にはそれぞれ意味が込められているそうです。

クリスは武器として以上にお守りの意味合いが強く、邪悪の力を避けるタリスマンとして信じられています。
現在でも結婚式の新郎や舞踏の出演者が身に付けたりします。

創作作品ではゲームなんかでたまに出てきますね。
武器としてよりは装飾品としてが多いですね。ロマサガとかウィザードリィとか。
主な効果は魔法耐性UPが多いですね。