リンドブルム

lindwurm

最近は日本語読みに近いLindblumと綴ることも多い。

ドイツ語で飛竜、翼のあるドラゴンという意味。
ただ翼の無いリンドブルムの像なども存在するらしく、ちゃんと区別するためにGefluegelterlindwurm(翼のあるリントブルムの意)と表記する場合もあるようだ。
ちなみにヴルムは虫、もしくは詩的表現で竜や蛇のこと。

その起源はワイヴァーンと同じくフランスの竜、ヴィーブルから派生したといわれます。
イギリス方面に伝わったのがワイヴァーン、ドイツ方面に伝わったのがリンドブルムに変化したと見られます。

広義ではワイヴァーンもリンドブルムも同じといえますが、微妙に違いがあります。
それは伝わった地域の国民性というかお国柄というやつでしょう。
様々な神話が各地に伝わり変化を遂げていった代表的な例の一つといえます。

リンドブルムの姿は伝承を見る限り、ワイヴァーンと変わりません。
ただし、鷲の前足、獅子の後ろ足を持つという伝承もあり、ワイヴァーンと違って四つ足のようです。
とはいえ、どちらか一方だけで描かれることも多いのでやはりその区別は曖昧です。

能力は凄まじい速さで夜空を飛び回り、そのときに全身が輝くといいます。
リンドブルムは、稲妻や流星のように空で起こる自然現象に結びつき、暗い空に一瞬輝く閃光の正体が、このリンドブルムと考えていたという。
つまり輝きを放ち、凄まじい速さで飛ぶために稲妻などがおこると考えたのだろう。
またそういった自然現象からリンドブルムは生まれるという伝承もあります。

またリンドブルムは炎のブレスを吐くという説もあります。

ヨーロッパ大陸では翼のあるドラゴンをリンドブルム、翼のないドラゴンをリンドドレイク(Linddrache)もしくはドレイクとしてはいるものの、まとめてドラゴンと呼んでいたようです。

このことから、リンドブルムは夜行性で飛行能力に長け、ブレスも吐けると・・・能力的に見るとワイヴァーンよりも上位の存在のようです。

自分のシナリオでは飛行能力に特化したドラゴンという設定。
ちなみにワイヴァーンはドラゴンに属さない似ているだけの生物としています。