魔術師の階級(GD)

ファンタジーなシナリオでは九割は登場するであろう魔術師、魔法使い、魔導師の類。
ではランク分けするとどうなるか・・・
ぶっちゃけちゃうとメイジとかウィザード辺りは語感の違いみたいなものだし、シャーマンとかは系統をあらわすものになります。
まあそのへんは別にやるとして・・・

今回は実在した魔術結社黄金の夜明け団で用いられた階級を取り上げます。
階級よりは位階という表現が一般的みたいですが・・・

通常11種の位階があり、位階により教えられる教義や与えられる権限が違う。
教授とか助教授とか・・・会社なら課長、部長みたいな感じといえば判りやすいですかね?

まず外陣アウターと呼ばれる第一団ファースト・オーダーの位階が、

0=0 新参入者(ニオファイト) Neophyte
1=10 熱心者(ジェレーター) Zelator
2=9 理論者(セオリカス) Theoricus
3=8 実践者(プラクティカス) Practicus
4=7 哲人(フィロソファス) Philosophas

と表される。
また次のグレードに進む前に、橋渡し的位階として予備門位階ポータルグレードPortal gradeというのがある。
軍隊の准尉とか准将みたいなものか?

次に内陣インナーと呼ばれる第二団セカンド・オーダーの位階が、

5=6 小達人(アデプタス・マイナー) Adeptus Minor
6=5 大達人(アデプタス・メジャー) Adeptus Major
7=4 被免達人(アデプタス・イグセンプタス) Adeptus Exemptus

となります。
さらに5=6は1894年に次の2種に分割されています。

熱心・小達人(ジェレーター・アデプタス・マイナー)Zelator Adeptus Minor Z.A.M.
理論・小達人(セオリカス・アデプタス・マイナー)Theoricus Adeptus Major Th.A.M.
また1897年にこの上に実践・小達人(プラクティカス・アデプタス・マイナー)Practicus Adeptus Major P.A.M.が作られましたが、これは名ばかりで定着せずに終わったようです。

そして理論・小達人(セオリカス・アデプタス・マイナー)が事実上の最高位階となっています。
これは6=5、7=4は名誉位階であり、儀式遂行の時に5=6の人間が引き受けるだけだからである。

ただし7=4は団の創立者が特権として名乗る場合が多い。

あれ・・・これだけ?数が合わないよ・・・と思った人なかなか目聡いですね。
さらに続きがあります。

第三団サード・オーダー

8=3 神殿の首領(マジスター・テンプリ)Magister Templi
9=2魔術師(メイガス)Magas
10=1イプシシマスIpssisimas

この領域は肉体を持ったものには到達不可能とされる
そのために実質最高位は7=4なのである。

 ちなみに最高位のイプシシマスは魔術師の間で、洒落で死という意味で使われることもあるようだ。