ミョルニル

mjollnir

『破壊者』『砕く者』『潰す者』の意。

北欧神話の雷神トールが持つ槌。

ロキがトールの妻シフの髪を悪戯して切り落としたとき、トールの怒りを解くために代わりの髪を小人イーヴァルディの息子たちに作ってもらう。ついででグングニル、スキッドブラドニールという魔法の品を作ってもらう。
ロキはさらに宝物を得る機会と考え、ブロックとエイトリという小人たちの所に行き、三品を見せびらかして。
これ以上のものは作れまいとけしかけた。もし作れるのであれば、頭をやるとまで言ってのけた。

ところが本気で物凄い品が出来そうで、焦ったロキはアブに変身して邪魔をする。
最初の2つの品を作るとき、小人を刺したが効果はなかったが、3番目の品に作った際に目を刺し血が流れて目が見えなくなったため、ブロックは手を止めてしまった。
ふいごが止まり火の勢いが弱くなった分、柄は短くなってしまった。

非常に硬い石、もしくは鉄製で柄はトネリコの木で出来ているという・・・
う、ううん?柄がトネリコの木?
火が弱まったから柄が短くなった・・・な、何故だ!?
むう、さすが魔法の品・・・木も火で鍛え上げるというのか・・・

でも聖剣伝説でしか確認出来ん説でもある。

決して壊れず、投げれば遠方の的にも正確に命中し、確実に持ち主のところに戻ってくるという。

威力の方は詳しくは分からない・・・というのもトール神はミョルニルで山を砕いたことがあるが、トール神は非常に怪力の持ち主でトール神自身の腕力によるものなのか、ミョルニルの力なのか判然としないのだ。
凄まじい重量を持つそうなので、その重さを載せた一撃はがあれば特に魔法的な破壊力は必要なかったのかも知れない。

大きさは自在に変えられ、使わないときはポケットなどに入れて持ち運べたという。
ということは重量も変わるって事か・・・

このミョルニルには付属品があり、柄が短くなったため取り落とさないように鉄の手袋イルアン・グライベルをはめる必要がある。

敵を倒す以外に、物や人を清める作用があり、しばしばトールは結婚式や葬式で、この槌を使用している。

トール神は最後にヨルムンガンドと相打ちになるが、ミョルニルで止めを刺したという。
トールも精根尽き果てるほどに消耗したそうだが、それまでにも何度もミョルニルを撃ち込んでいるはずである。
つまり山を砕く一撃を何度も撃ち込まなければヨルムンガンドは倒せなかったということで、フェンリルVSオーディンのように怪物の凄さも際立つことになる。

その後、ミョルニルは生き残ったトールの息子たちの手に渡ったという。

ちなみにミョルニルはトール神の象徴ともいう武器で、トールハンマーの俗称で呼ばれることもある。