オーガ
ogre
フランス語読みだとオーグル。女性形オーグレスOgress。
ヨーロッパ伝承の怪物。
伝承的には特に決まった呼び方の無い怪物である。
日本でなら妖怪とか、物の怪などの存在。
和訳では人食い鬼、鬼と訳される。
イメージ的にもそういう怪物と思えばOK。
オーガとはシャルル・ペローの小説『長靴をはいた猫』に登場した巨人をそう呼んでいたことから、オーガの名称が広まった。
フランスの人のなので、オーグルの方が正しいかな。
長靴をはいた猫の和訳では魔王と訳されることもある。
名の由来は、ローマ神話の冥府の神オルクスOrcusから来ている。
別の説では北欧神話の主神オーディンの別名の1つであるユッグYggr恐るべき者から来ているという。
凶暴で残忍な性格であり、人間の生肉を好む。
伝承によっては動物や物に
変身したり、魔法を使ったりすることもあるが、知能は総じて低く、獣程度の知能であり、比較的頭が良い個体も人間のとんちでやり込められることが多い。
これはお伽話的な要素の強い怪物であり、日本でいう一寸法師や桃太郎に退治される鬼的なポジションに当たるからであろう。
児童文学にはオーガに誘拐された姫を救出する騎士の話なども少なくない。
住処は大きな宮殿や城、地下や洞窟に居を構え財宝を溜め込んでいたりする。
人間よりも大きく、2〜5m程に設定されることが多い。
外見は人型で、筋骨隆々の醜悪な大男といった感じが一番多いだろう。
・・・範馬勇次郎。