道教の雷法の呪文

中国の魔除け。
本来は年初めの最初の雷が鳴ったとき、祭壇を用意して行うとより強力な力が得られるとされる。

我雷公旡雷母以威声 五行六甲的兵成  百邪斬断 万精駆逐 急急如律令

訳すと我は雷公の旡、雷母の威声を受け、五行六甲の兵を成し、百邪を斬断し、万精を駆逐せん。
ちなみに雷公、雷母は雷神の位、雷公のほうが偉い。最高位の雷神が九天応元雷声普化天尊。
旡は気の意、五行六甲とは五行の将、六甲の兵で、天の雷神に使える軍隊、百邪、万精は悪霊などを指す。
急急如律令は呪文の末尾に唱える決まり文句で、本来は公文書で用いられたもの。
律令の如く速やかに行えという意味。

この呪文のあと鼻から雷旡を九回吸い、唾液を同数飲み込む。同様に口から雷旡を十吸い、唾液をやはり同数飲む。

似たようなものに年初めの最初の雷が鳴ったとき、左手の中指の先、人差し指の先、中指の先、中指の中央、中指の付け根、人差し指の付け根、小指の中央の下の各関節の部位を順に左親指で押さえながら 雷威雷動便驚人(レイウェイチェントンペンチンレン)と唱えるというものがある。

ちなみに自分のシナリオでは主人公がよく使っている。
簡単にほいほいと、この呪文で手から雷ぶっ放してます。
こんな感じにアレンジしてます「百邪斬断 千鬼必滅 万精駆逐 来たれ神鳴る鳴動!!」