四神

ししん、しじんと読む。向こうの発音ならスーシン、スーシェンかな?

中国や日本などで東西南北の四方を守護するとされる存在。
四聖、四聖獣などとも呼ばれる。

またそれぞれ地形を司っており、風水などではこれに照応する地形が縁起がいいとされ、四神相応と呼ばれる。
その他、春夏秋冬に対応するとも言われる。

東西南北・春夏秋冬・地形の対応は以下の通り。

東・春・流水:青龍
西・秋・大道:白虎
南・夏・窪地、湖沼:朱雀
北・冬・丘陵:玄武

またここから、春青・白秋・朱夏・玄冬といった言葉が来ている。

また五行説では中央に黄龍・麒麟などが入り、五神・五獣などと称される。

四神相応の土地とは、東に流水といった川、西には幅の広い道路や大通りといった大道、南には周囲の土地よりも低くい湖沼や湾、北には丘陵が位置する土地のことを指す。また四地相応ともいう。

ただしこの配置は現代では日本だけのようで、中国などの伝統的な風水では背後に山、前方に海、湖沼、河川の水が配置されている背山臨水の地を、左右から砂(さ)と呼ばれる丘陵もしくは背後の山よりも低い山で囲むことで蔵風聚水(風を蓄え水を集める)の形態となっているものをいうようだ。

よく考えれば当然だが、こういう地相の土地は住み易い・・・魚とか獲れるし、水はあるし、山の幸もあり、洪水も心配ないし、交通の便もいいしね。

ちなみに平安京や姫路城、江戸などもこの四神相応を考えて作られている。

また相撲の土俵上にある4つの色分けされた房も四神を表している。

星宿

星宿とは中国の星座のことで二十八宿、二十七宿がある。

太陽の通り道を黄道といい、その通り道にある星座を黄道12星座というのは有名だ(聖闘士星矢で特に)、こっちは月の通り道、白道を分割したもので、インドやアラブ、中国の天文学・占星術で用いられたものだ。

二十七宿の方はインド占星術や その流れを汲む宿曜道で多く使われている。

ちなみにこの28と27という数字は、月の公転周期である27.32日に由来する。

で、この二十八宿を東西南北に四分割した星座の配置が四神の姿に似ている・・・らしい。
この星座が先か、四神に星座を当てはめたのかは分からないがこの東西南北の各7つの星座が各四神に対応している。

星宿(和名) 四神 距星(ようは目安)
角すぼし 東方青龍 乙女座中央
亢あみぼし 乙女座東部
氐ともぼし 天秤座
房そひぼし 蠍座頭部
心なかごぼし 蠍座中央部
尾あしたれぼし 蠍座尾部
箕みぼし 射手座南部
斗ひつきぼし 北方玄武 南斗六星(射手座中央部)
牛いなみぼし 山羊座
女うるきぼし 水瓶座西端部
虚とみてぼし 水瓶座西部
危うみやめぼし 水瓶座の一部及びペガサス座頭部
室はつゐぼし ペガスス四辺形の西辺
壁やまめぼし ペガスス四辺形の東辺
奎とかきぼし 西方白虎 アンドロメダ座
婁たたらぼし 牡羊座西部
胃えきへぼし 牡羊座東部
昴すばるぼし 雄牛座・プレアデス星団(昴)
畢あめふりぼし 雄牛座・ヒアデス星団
觜とろきぼし オリオン座頭部
参からすきぼし オリオン座
井ちちりぼし 南方朱雀 双子座南西部
鬼たまをのぼし 蟹座中央部
柳ぬりこぼし 海蛇座頭部
星ほとをりぼし 海蛇座心臓部
張ちりこぼし 海蛇座中央部
翼たすきぼし コップ座
軫みつかけぼし カラス座