剣(中国)

南〜清(BC16〜AD19世紀) 中国 長さ 70〜140p 重さ 0.6〜2.5s

剣、向こうの言葉ではチェンという感じの発音になるか。

中国でも最も歴史の古い、武器の一つ。刀は片刃、剣は両刃が日本での分類ですが(もちろん例外もあります)、中国でも剣は両刃の物を指すことがほとんどです。

基本的には予備武装で、長柄の武器を失ったり使えなくなくなったりしたときや、乱戦のときに使うといった武器でした。

中国の武器・兵器は基本的に無銘ですが、剣と大炮だけが例外であり、優れた剣は宝物として重宝されました。
伝説では、黄帝と覇を競った蚩尤が初めて作ったといいます。

初期の頃は、青銅製の剣が多く、BC5〜辺りで鉄製の剣が登場しはじめました。この頃の剣は抜けないように背負うのが主だったようです。
そして剣が全盛を誇ったのが漢代(BC206〜220)になります。この頃の剣は、刺すのが主だった使い方だったようです。

しかし、騎馬戦が主の戦争に移ってくると、刺すより斬ることがメインの使い方になります。そうすると、折れることが多くなりこれを防ぐために単純に肉厚な剣が作られるようになります。ところが、剣の構造上、肉厚なものは作るのが難しく、比較的簡単に肉厚なものが作れる刀(もちろん日本のものとは違います)にその座を奪われることになります。まあ、斬馬剣というのがでてきますがこれは別項にて。

という理由で、軍隊では剣は廃れましたが、儀礼用に残ったり、民間で用いられるようになりました。軍隊で廃れたので規制が緩かったんですね。
これによって、剣を用いた武術が発展を遂げるわけですが・・・

ちょっと補足しますと、中国では剣も刀(中国独自のね)も片手で扱います。
上で突くのがメインと書きましたが、ようは一撃必殺より連続攻撃で相手を追い詰めるのが念頭に置かれています。
だから、切断より斬り刻むことに特化してるわけです。肉を斬らせて骨を断つではなく、肉を斬りまくるわけですな。