燭陰しょくいん)

向こうの読みだとチューインかな?ガムじゃないですが・・・

中国の龍神。燭竜とも呼ばれるが、別存在とも言われる。

暗いところを照らすものの意。

山海経の大荒北経に記されている。

伝説の霊山・鐘山(燭竜の場合は章尾山)に居を構え、人面蛇身で深紅(青という説もあるようだ)の千里に及ぶ長い体を山に巻き付け、普段は飲まず喰わず、不眠不休、息すらせずに世界を 見つめる存在。

顔の中央に直目で眼を開くと世界は昼になり、閉じると夜になる。
吹けば冬となり、呼べば夏となる。

直目というのは、両目が上下に並んでいるとか目蓋が左右に開閉するなど色々な説がありはっきりしなかったが、四川省の三星堆遺跡で発掘された縦目仮面から黒目が前方へ向けて突出していることの形容だ、というのが極めて有力になった。

燭陰は人間に崇拝されることはほとんどなかったようです。
というのも自然を司る神で、昼夜の運行、季節の移り変わりなど祈ろうとどうしようと、どうにもならないことを司っていたからのようです。
とはいえ、祈りを捧げる存在ではないものの敬ってはいたようです。

ルーツはインドのナーガが伝わって、神になったものといわれています。

また祝融という神と同じ存在ではという説がある。
ルーツは同じで、各地に伝わる際に微妙に変わっていったようだ。

創作作品ではスケールがでかすぎる存在のためか、ほとんど登場しない。
自分の知る限り、ペルソナに出てたくらいですかね。