東海竜王

中国で四海竜王の内、東方を治める竜王。

四海竜王とは文字通り、四海を治める四体の竜王で長兄とされる。
ここでいう四海とは海のことではなく領土を指す。

水晶宮に住み海中の生物を統治し風を吹かせ雨を降らせる役割を持つ、 雨神として信仰されている。

由来は仏教の竜王と見られ、仏教の伝来とともに中国の思想と結びつき生まれたと見られる。

名は唐の玄宗で広徳王、宋の仁宗で淵聖広徳王の封号を持ち、 西遊記では敖広、封神演義では敖光。
文献によっては敖が鰲の字になっているものもあるようだ。
こいつはまだいいが、他の兄弟は作品別どころか同作品ですら場面ごとに名前が入れ替わったりする迷走っぷりを発揮する。

陰陽五行説では東は青になるので、青い竜・・・東海青竜王とされることもある。

各種小説にも登場しているがその扱いは兄弟纏めて軒並みへたれ。

西遊記では悟空に武器を寄越せと脅され、倉庫に転がっていた水深を測る棒・・・神珍鉄(如意棒)を取られ、さらに防具まで脅し取られ、弟達を巻き込んで、お前達も防具を出せと言っている。
その後、ドラえも〜〜んじゃなかった・・・天帝さま〜〜と上司に泣きついている。

その後、三蔵法師一行を手助けするようになり悟空に説教したりする場面もあるが・・・

封神演義ではナタクの宝貝・混天綾で水晶宮を壊されかけ、調査に命じた巡海夜叉・李良を殺され、ナタクを捕らえに走らせた息子の敖丙まで殺され、プッツン。
天帝に言い付けてやる〜〜と、するも口封じにナタクにボコボコにされ逃げ帰る。
その後ナタクの留守中に弟達と一緒に両親を人質にとり、ナタクの自殺で一応のことは収まるも・・・ナタクはすぐに生き返っている。

竜王といってもどちらかといえば、中間管理職・・・部長くらいの立場のようだ。
戦闘力に関しても、それほどではない・・・というか相手にした連中が悪すぎたか・・・
まあ管理職に戦闘力は必要ないしなぁ。

竜は中国において龍の下にくるが、竜王でも格としては龍の下なのだろう。