現在一般的な吸血鬼とは

現在のヴァンパイアのイメージは、ブラムストーカーの小説 吸血鬼ドラキュラ(1897年)によるところが大きい。

1.怪力である。ドラキュラの描写を見ると、何十人力だそうで。

2.血を吸う・・・当たり前です、血を吸う鬼で吸血鬼なんですから。
血を吸わないなら、吸血鬼ではなく別の存在でしょう。
種族的に吸血鬼だが、自分の意思で吸血をしないというのも、出てきますが。

3.鏡に映らない。伝承にはそういう記述はないですが・・・
強いていうなら、ドイツの方では鏡は魂を映す物で、魂をもたない化け物が鏡に映らないというのがあります。

4.変身能力。狼や霧に姿を変えます。
蝙蝠が一般的と思われてますが、あれは血吸い蝙蝠が発見されてから広がったイメージ。
自分のシナリオでは、高位の吸血鬼が身に付ける能力になってます。細胞変換ですね。

5.牙・・・吸血鬼といえば牙が生えているというイメージですが、実際の伝承では牙という概念は少なかったりします。舌の先に棘があってそれで血を吸うという伝承もあります。

6.仲間を増やす。血を吸われると、吸血鬼になってしまう。あるいは、殺されるとというのもあります。血がかかるとというのも。

7.不死である。寿命などありません。滅ぼされるまで存在します。

8.魔眼・・・調べた限り、伝承で見受けることは出来ませんが、メディア作品の多くで魅了などの能力を有しています。

弱点

さまざまな特殊能力を持つが、弱点も多い。

1.日光。日光で灰に・・・というのは実はない。ドラキュラも嫌いなだけで、それで滅びることはなかった。
このイメージは映画ノスフェラトゥからだとか。
逆に月光で甦るという話も・・・
自分のシナリオでは、吸血鬼は完全なる陰気の塊で、陽気の塊である日光によって、相克され滅びるとしています。
日光を克服した者をロード・クラスと呼ぶって設定があります。

2.ニンニク・・・ニンニクは薬としても用いられ、魔除けの加護があるとされているのでそこらへんでしょう。
他には薔薇、トネリコ、サンザシなどが効果があるとされる。

3.水。吸血鬼は流水や川・海を渡れないといわれている。水は邪を洗い流すと考えられたためである。
自分のシナリオでは、流水は陽気を生じさせるためって設定になってます。

4.銀。銀には魔除けの力があると考えられたため。吸血鬼のみならず、様々な存在に有効とされた・・・が、実際に銀で倒したという伝承は少ない・・・高価だもん。

5.十字架。はっきりいって、神や教会の権威を示すための創作です。他に神や聖人を描いたイコンと呼ばれる絵画も苦手としているとされています。
自分のシナリオでは、単純かつ強力な魔術回路の形って設定です。光属性の力になります。

6.塩。防腐効果があるため、そこから魔除けとして広まったのでしょう。日本でも外国でも魔除けとして用いられます。

倒し方

1.杭を打つ。肉体を大地に繋ぎとめるという意味がある。杭はトネリコやサンザシなどがいいとされます。

2.首を刎ねる。ここまでやれば、吸血鬼でももう復活できないといわれてます。
切断したら、胴体と離れた場所に置き、くっつかないようにします。
まあ、最近の吸血鬼モノはこれでも復活してくるのもありますが。

3.心臓を潰す。ルーマニア辺りの伝承です。そこの吸血鬼伝承では心臓が二つあり、第二の心臓が邪悪な力を生んでいるとされたためですね。1.とあわせて、心臓に杭を打つっていうのが一般的ですね。まあ、化け物とはいえ大抵のやつなら、ここまでやって生きてるのはおかしいですが・・・

4.祝福された武器。これも教会の権威云々から生まれたものですね。