矢継ぎ早に繰り出される二剣の斬撃に防戦一方に追い込まれていく。
―‐くっ、馬鹿な・・・このミカエルが―――手も足もだせんだと!?
速く 重く 上から下から右、左
袈裟、逆袈裟、突き、切り上げ
舞うような斬撃が踊り狂う
「お、おおおおおおおおおお!!」
右胴! 柄で弾き
左切り上げ!返す刃で受ける
距離・・・距離をとらねば・・・
二剣を弾く その瞬間
後ろに跳び距離を開け――
!?
それを許さず相手が瞬時に距離を詰める。
この間合い、お互いに剣を振るえる間合いではない。
ガッ!!
鈍い音が響く
相手のかちあげた肘で顎を打たれる
同時にがら空きの喉に剣の柄尻がめり込んだ!
「っか!?」
僅かに開いた両者の空間に、相手の足がねじ込まれた
腹にこの上なく重い蹴りが叩き込まれる
次にミカエルが認識した瞬間、自身の体は壁に叩きつけられいくらか埋まっていた
「こ、このミカエルが・・・」
「いつまでもお前にかまっている暇はない・・・終わらせるぞ、かかってこい」
な、め・・・なめおって・・・この、このミカエルが・・・
「響け ○○○○ ××××」剣の名前ですがネタバレのため伏せます。
二剣が共鳴するように、唸り光を帯びる
「わたしは・・・ミカエル・・・大天使が1人・・・ミカエルだ」
剣を収める・・・それは自身の最大の技の構えである
腰を落とし 姿勢を低く
足のバネは引き絞られ
ミカエルの天剣が鞘の中で炎を帯びていく
赤から蒼 蒼から白へ
炎が歌を奏でる
相手が構える
双剣を持つ手を肩に担ぐような構えである
炎と剣が・・・
歌を奏でる・・・
弾けた
天剣絶刀
鞘の中、炎によって生じた圧力が超々高速の斬撃を生み出す
そしてその灼熱の炎はまさに天に届く剣閃
「速いな・・・だが」
だがそれでもなお・・・
俺が速い!
ミカエルの剣が首筋に届こうとした瞬間・・・
○○○○の二剣が煌いた 名前・・・伏せます
「○○○○○○」技名 例によって伏せます
「がっ!? は――」
「十字の傷・・・天使のお前には相応しかろう」