ワーム

worm

元々は大蛇を意味する言葉で、現在はミミズなどのような足を持たない細長い虫の俗称となっている。
ヨーロッパの伝承においては、足を持たないドラゴンのような生物とされ、古くはwyrmやwurmとも綴り、ウィルム、ワイアームという発音もある。

一般的には手足のない大蛇のような姿のドラゴンに対して用いられるが、古英語叙事詩のベーオウルフなどの古い文献ではドラゴンとほぼ同義の言葉としても使われている。

伝承の一つでは、ワームと戦った騎士は賢者の助言を受け、流れの速い川で棘付きの鎧を着て戦い、巻きついたワームは棘でずたずたになり川に流され退治されたという。
だがワームを倒した代償に、倒してから最初に会った生き物を殺さねば呪われてしまう。
騎士はそのために犬を用意していたのだが、迎えに来た父親に最初に父親に会ってしまい、殺すことが出来ず呪いにより一族は絶えたという。
ちゃんと話は通しとけってことです。

近代に入りゲームなどでは時折、巨大な牙のある芋虫やミミズのような怪物としても描かれる。