黄泉よみ

積尸気冥界波で吹っ飛ばされるところ・・・じゃないですよ。いえ、間違いじゃないですが。

黄泉とはいわゆる死後の世界です。
日本書紀では黄泉国でよもつくにと読み、伊邪那美命イザナミノミコトの管理下にあり、伊邪那岐命イザナギノミコトがかの地を訪れた際には明かりなくして辺りが見えなかったという記述があることから、暗闇に包まれているようです。
別名を根の国ともいい、黄泉比良坂ヨモツヒラサカというところで現世と繋がっているそうです。

黄泉の元は中国に端を発する。
そもそも黄泉は中国語で地下の泉という意味で、転じて死後の世界を表す言葉だそうです。
中国において地下にあると信じられていた死の国に、黄河の水源があるという伝説から黄の泉と書くようになったようですが、なぜ日本でヨミと読むかにはいくつか諸説があります。

闇からきているとも、夜見からきているともいわれますが、定説は無いようです。
いずれにせよ、なんらかの日本語に黄泉の漢字を当てはめたもののようです。

日本の死の国は、地下にあるというわけではなかったようですが、中国の思想と結びつき死の国は地下というのが一般的になったようです。

ちなみに何故、黄の泉なのかで別の説が五行説です。
万物は木火土金水の五つの気に分かれるという考えで、様々なものに対応されます。
死の国は地下、五行で土にあたり地下を指すために黄という文字を使ったのというものである。
そもそも五行説では木火土金水の中で最も重要なのは土とし、それに黄色を当てる。
古代中国では黄色は高貴な色とされ、天帝の事を黄帝と呼んでいたのが良い例だろう。
四聖獣の中央に位置するのも黄龍(麒麟とされることも)という龍であり、四季に五行説を当てはめたさいに土だけはすべての季節に含まれるとされる。

つまり、どう考えても少なからず五行説が関わっているのは間違いないだろう。

ちなみに生き返ることを蘇る(甦る)と言うが、すなわち黄泉返るということである。

自分のシナリオでは単純にあの世って意味で出てきますが、ほとんど使われないですね。