何故これをやらなかったのだろう?なレビューは機動武闘伝Gガンダム
| 企画 | 監督 |
| サンライズ | 今川泰宏 |
あらすじー
ガンダム15周年を記念して作られた作品。未来世紀 (FutureCentury, F.C.)
60年を舞台に、世界の覇権をかけた代理戦争ガンダムファイトの第13回大会が行われる。主人公ドモン・カッシュもネオジャパンの代表選手として、地球をリングに他の選手たちと闘う。だが彼には国を裏切り、母を死なせ、父が冷凍刑にされる原因となった兄を見つけ出すという目的があった。
ガンダムの名を借りたスーパーロボットアニメです。
ここでガンダムとはどういう作品なのか簡単に解説しましょう。
ガンダムは人型のロボット兵器MS(モビルスーツ)というありえない物をリアルに描き、MSが主役の戦争とそれに関わる人間ドラマを演出した作品でした。
これが低年齢よりも高年齢に大受け。一躍大ヒット(まあ紆余曲折ありましたが割愛)おおくの続編も作られ、低年齢向けのSDも製作されるなど。
この戦争と人間ドラマはSDとGを除く、すべてのガンダムに当てはまります。
エージェントのクセにやたらと目立つ行動を繰り返したり、殺害対象に殺害を予告宣言したりと戦闘以外からっきしの3流エージェントが主役のWや、何がやりたかったのかわからなかったSEED、髭にしか見えないデザインの∀などのイロモノでもそうでした(∀はデザイン以外は正統派だし面白い作品でしたが)
そんなイロモノと並べてもぶっちぎりでトップに立つ異色の作品がGガンダムです!!
平成に入って作られたVガンダムで、Vガンダムのプラモデルがガンダム以外売行きが悪かったため、「だったら全部ガンダムにしてしまえば売れるのでは」というバンダイのぶっとんだ発想が飛び出したという。
生みの親である富野由悠季監督は「次のガンダムも頼みます」と上層部から言われたが、本人は売れるからってガンダムばっかやってられっかと嫌がったという(実際、Vを失敗作と公言している)
そこで「次はガンダムでプロレスをやる、絶対それ以外やっちゃダメ」と言い、そこで「そんな事出来るのは今川しかいない」という事で彼に白羽の矢が立ったというエピソードがあるそうだ。
というわけでVの後番としてGガンダムが製作された。
ちなみにこの監督さん、原作クラッシャーの異名がある。だがZガンダムやダンバインなど富野由氏と一緒に何度も仕事をしており、ある意味正統派の起用とも言える。
よくよく考えるとガンダムとしては異色だが、ロボットアニメとしては超正統派な内容だし。
それゆえに評価は賛否両論。
ストーリーは搭乗者の動きを完全トレースするモビルトレースシステムを搭載したモビルファイターという人型ロボットを使い、世界の主導権をかけた4年に一度、各国代表が戦うという設定で、前述のガンダム以外〜の発想からモビルファイターはすべてガンダムである。ゆえにこのオリンピックみたいなイベントをガンダムファイトと称する。
呼べばどこでも来るMF・・・自由の女神の中に隠したり、噴水の中から出てきたり演出が優先のストーリー。
内蔵されてなくても、本人が使えれば気でもなんでも使える超高性能マシン。
恐るべき戦闘力を誇る登場人物。
主人公は流派・東方不敗という武術を使うドモン・カッシュ。コロニー格闘技の覇者で最強の武闘集団シャッフル同盟の証キング・オブ・ハートの紋章を持つ。第一話でマシンガンの銃撃を素手で掴み取るという芸当をやってみせる。
ドモンの師匠、東方不敗マスターアジア(本名はシュウジ・クロスらしい)。前ガンダムファイト優勝者で前キング・オブ・ハート。登場早々、素手でMSを破壊するという芸当をやってのける元気なおじいちゃん。後半では怪我をしているのにドモンとともに廃ビルを吹っ飛ばすなどこの物語における最強者。人気は非常に高く、ガンダムで師匠といえば100%この人。一応、所属はネオ・ホンコン(Gガンでは現存する国にネオをつけている・・・)。
シュバルツ・ブルーダー、ネオ・ドイツのファイター。トレンチコート(もとはドイツの軍服だしね)にドイツ国旗カラーの覆面という変態にしか見えないいでたちのゲルマン忍者(なに!?)だがすごくかっこよくみえる・・・演出は偉大だ。愛機ガンダムシュピーゲルのプラモで驚愕のネタバレをされた逸話がある。
さてこの作品・・・テーマは愛である!!
師弟愛、兄弟愛、家族愛、恋愛、友愛・・・およそ愛と呼べる全てを描いている。
以下ネタバレダイジェスト!!
地球の環境を再生させる目的でドモンの兄と父が作ったアルティメットガンダム。だが軍事目的に悪用しようとした軍が奪取しようと目論む。
ドモンの兄キョウジはそれを阻止すべく、アルティメットガンダムに乗り地球へ・・・だが地球落着の衝撃でプログラムが狂ったアルティメットは地球再生に人類が邪魔と判断・・・キョウジを生体ユニットとして取り込みデビルガンダムへ変貌。
キョウジは最後の力で、デビルガンダムの力を使い倒されたネオドイツのファイターを母体に分身を作りだした。
この事件に最愛の弟、ドモンが必ず関わることを予見し、見守り導くために。
そんな折、地球環境の悪化に心を痛め、ガンダムファイトでそれを悪化させてしまったことに意気消沈したマスターアジアはデビルガンダムと邂逅を果たす。
デビルガンダムを使い、人類を抹殺、地球環境を再生するために行動を開始する。
兄を諸悪の根源と信じ込まされたドモンと再会したマスターは、ドモンを引き込もうとする。だがかつての盟友、シャッフル同盟をも死に追いやり嘲笑う師を見て、決裂。
拳を交えた友、チボデー(扱いが噛ませ犬)、ジョルジュ(スネオヘアー)、サイサイシー(最年少でありながらドモンに次ぐ実力者)、アルゴ(元宇宙海賊)とともに新生シャッフル同盟として激しい戦いを繰り広げる。
そしてそんなドモン達を導くシュバルツ・・・
だがマスターアジアも人類抹殺に迷いがあったのだろう・・・時折、ドモンを導く行動をとる。
そして最後の戦い・・・デビルガンダムを倒すために命を投げ出したシュバルツとキョウジ・・・
自らの手で兄の命を奪わなければならなかったドモン。
地球再生を声高に叫ぶマスター・・・師弟の最後の戦いが繰り広げられる。
人類も自然の一部・・・そんな弟子の言葉に迷いが吹っ切れたのか、弟子の成長を見極めたマスターは戦いの中、ドモンを叱咤する。
「足を踏ん張り、腰を入れんか!!そんなことでは悪党のわし一人倒せんぞ、この馬鹿弟子がぁ!!」
「何をしている!!自ら膝をつくなど勝負を捨てた者のすることぞ!!立て!!立ってみせい!!!」
自分の技を押し返し、最後の一撃を放ったドモンに告げる。「よぅし、いまこそお前は本物のキング・オブ・ハート」
暁の中でドモンと和解したマスターは愛弟子の腕の中で息を引き取るのだった。
完
とと、いけねえ。まだ続くんでした。製作者もここで完とか思わず入れてしまったとも聞きましたが。
諸悪の根源ウルベはデビルガンダムを復活させ、世界征服に乗り出す。デビルガンダムの生体ユニットにされたのはドモンの最愛の女性レインだった。
単身立ち向かうドモン。そこに次々と駆けつける仲間たち。
「一度リングを離れれば、拳を交えた仲間と仲間」「我等が母なる星の危機 人種も国籍もあるものか!!」ここに世界ガンダム連合が結成されたのだ。
そしてついにレインの元に辿り着いたドモン。そこでドモンはレインに(もっとも熱く恥ずかしい)愛の告白をする。
「お前が好きだーーーーお前が欲しいーーーーー!!!!!!!」