風の聖痕

作者

出版

山門敬弘

富士見ファンタジア


作者「 さて、今回のレビューはリクエストのあった、風の聖痕スティグマをやるぞ」

五十嵐「 リクエストあったのいつだよ・・・・・・」

作者「・・・」

五十嵐「・・・・・・」

作者「・・・・・・・・・」

五十嵐「 ・・・・・・・・・・・・」

作者「 ・・・・・・・・・・・・・・・」

五十嵐「 ・・・・・・・・・・・・・・・」

作者「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いつだったかな」

五十嵐「おい!?

作者「 い、いや、結構忙しくてな。元々読んでない作品だったし、集めるのと読むのに中々時間がな」

五十嵐「しょうがねえ作者だな」

作者「 ま、まあ気を撮り直して始めよう」

五十嵐「気を撮れるのか凄いな・・・・・・」

作者「はあああああああ!!

五十嵐「す、すげえ、目に見えるほどの怒気が・・・・・・って、七輪でサンマ焼いてんじゃねえ!!」

作者「 秋刀魚は今が旬だろうがあ!!」

五十嵐「季節ネタはやめとけって」

 

龍星「早く始めんか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作者「 では世界設定から語ろうかな。風の聖痕は現代が舞台だ。しかし魔術などが存在し、妖魔と呼ばれる存在が暗躍している。認知度としては、一般には知らされてはいないが、昔から妖魔と戦ってきた退魔師の家系などがおり、政府にも対処のための部門が設けられている」

作者「 この物語の主人公である八神 和麻もそんな一族、特にその手の存在では最高峰である神凪という家系の本家筋だ」

五十嵐「 はあ、エリート様ってことか」

作者「 いや・・・・・・それがな、この主人公、うちの龍星と境遇が似てるんだよな」

龍星「ほう」

五十嵐「 龍星って確か、すっげー古い家柄の出だって聞いたな。しかも当主だったけ?」

龍星「 まあ因習に従えば、俺しか就けないわけだからな。はっきり言ってお飾りでしかないから、さっさと見切りをつけて修行の旅に出たが」

作者「 神凪って家は四大精霊の力を借りる精霊術の中で、最強とされる炎の術を使う家系だ。先祖が炎の精霊の王と契約して、一族は代々炎術適性と炎耐性を持っている」

作者「 だが主人公は炎術が全く使えないため、一族からは陰湿なイジメを受け、親からもとうとう勘当されてしまう。結局は物扱いだったと、失意の主人公は日本から旅立つのだった」

五十嵐「 あー、確かに似てるな・・・・・・パクリ?」

作者「 違う!! この作品が出たのは2002年! 龍星が登場するナイトロードの基礎は俺が学生時代に作った2000年の作品だ。だいたい珍しくないだろ、邪険にされてた主人公が実は凄いやつってのは。美しい白鳥の子だったみにくいアヒルの子しかり、実は貴族の子だった家なき子しかり、王の血を引く云々がって神話英雄譚も多いだろ」

龍星「 まあありふれた設定ではあるな」

作者「 炎術が使えない以外は、どの分野でも稀有な才能を発揮していたがな」

龍星「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍星「 俺は何をやらせても才能がないと、実の祖父に散々罵倒されたものだがな」

五十嵐「 お、おい作者。龍星のトラウマ刺激しちまったみたいだぞ」

作者「ほっとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作者「 さて、主人公は炎術ではなく風術を身に付け、現在唯一風の精霊王と直接契約を結んだ、最強の一角となって日本に帰国したところで物語が始まる」

五十嵐「よくある主人公Tueeee系か」

作者「 うむ、俺の考えた主人公最強っという系統の物語だ。自由に生きる主人公が、因習で凝り固まった退魔一族をフルボッコにしたりとかな」

作者「 主人公が活躍するために、強くて他の能力が傑出してても、一族独自の力がなければカス。俺の一族バンザイ、俺の能力最高、他の能力なんてゴミとかいう、やられても仕方のないどうしようもない価値観に凝り固まった連中ばかり出てくるぞ」

龍星「 他を貶めて、自分を高く見せようというやり方だな」

作者「 最初の話からして、神凪一族が次々と暗殺されてる→主人公が帰国してる→こいつの仕業だ、やろうぶっ殺してやる!! という短絡的な行動に出てるしな」

五十嵐「なにこの脳筋」

作者「 ラノベらしく、然程頭を使わずに読むにはいい作品だと思うぞ。文章力も悪くない。まあ粗を探せば、こんな脳筋が業界のトップレベルっておかしいだろとか色々あるけどな」

五十嵐「 まあラノベらしいラノベっていえばそうだな」

作者「 と、そんなこんなで漫画にもなり、アニメも放映とメディアミックスな展開をしたんだが・・・・・・」

作者「2009年7月20日に作者さんが、白血病でお亡くなりになってしまったんだ」

龍星「そうか、残念なことだ」

 

作者「新キャラが家の再興のために、主人公と結婚しようとしたり、精霊喰いとかいう新たなる敵が出たり、主人公の恋人を殺した組織の生き残りと、恋人の残留思念から作られた人造生命体が出てきたり、神凪の一族は家系に力が宿ってるみたいだっとか、これからの展開の伏線もたくさんあったんだがな」

五十嵐「 もう永遠に謎のままなんだな」

作者「 うむ非常に残念なことだ。作家さんが亡くなるのはショックだよ 。最近訃報が相次いでるからなあ。日本沈没の人とか、魔界水滸伝の人とか。えむえむとかいうラノベの人もそうだし、ゼロの使い魔という作品の作者さんも大病患ったそうだからな。中には読んでないから、別にどうでもいいって意見の人もいるだろうけど、俺は生きていてくれたら自分が凄いのめり込むような作品を作ってくれる可能性が潰えたって思うから、訃報を聞くたびに知らない人でも落ち込んでなあ」

作者「 とはいえレビューはレビューだ。ではここからは主要キャラの紹介とかにいこう」

八神 和麻

作者「 前述した通り、主人公だ。炎術の才能がなく、父から勘当。母なら庇ってくれるのではと期待したら、平然と手切れ金を出してきてその精神性に絶望して国外に」

五十嵐「 ヘビーな家庭環境だな」

作者「 海外で出来た恋人が魔術結社の生贄にされ、自分も殺されかける。その時に風術に目覚めるが、恋人よりも自分の命の方が大切だったと心の傷になっている。後に仙人の元で修行を積み、風の精霊王と契約し、魔術結社を粉砕し仇を討っている。この出来事のために、どんな事情だろうと生贄の儀式というものを非常に嫌悪している」

龍星「まあ当然か」

作者「 自身の力に過信がなく、どんな相手でも騙し討ち、敵前逃亡、小細工何でもござれな戦い方を好み真正面から戦おうとはしない」

龍星「危険を避け、労力を最小に抑えるのは当然の行動だ」

五十嵐「 龍星って武人ぽい感じだけど、こういうところは割りとドライだよな」

作者「 自分に向かってくる相手は、老若男女操られてようが何だろうが平然と殺すがポリシー。ただ借りがある相手は、無理をしてでも助けようとする義理堅さもある」

作者「 母親はあれだが、父親は実は炎術以外は才能あるんだし、それ以外の生き方の方がいいとの不器用過ぎる思いでの勘当だった。勝つために手段を選ばないのは、父親譲りな性格でもある。結構似たもの父子だった。今では仲良く喧嘩する間柄に」

 

神凪 綾乃

 

作者「 一応はこの作品のヒロインだ」

五十嵐「一応って・・・・・・」

作者「 いやすげー脳筋女でな。主人公とは、はとこの関係だ。16歳女子高生。機嫌が悪い時にナンパされたら、相手を半殺しにしたりする」

龍星「犯罪ではないのか?」

作者「 犯罪だろうけどな・・・・・・何故か問題にならない。たぶんどっかでもみ消されてる」

五十嵐「ひでえな」

作者「 父親が当主で、彼女自身も次期当主最有力候補、炎雷覇って一族の宝剣を継承していて単純な攻撃力は大したもの。まあそれでも怪我して引退した父親や、主人公の父親の方が化物じみて強いから見劣りがするし、戦闘経験も浅く、自分より強い相手と戦ったこともないため正面からの力押ししか能がない。主人公に対しては炎雷覇の継承を争ったこともあるのに弱すぎて眼中にすらなく、そういえばいたなそんなやつくらいにしか認識していなかった」

五十嵐「DQNじゃねえか」

龍星「 戦場では真っ先に死ぬ手合いだな」

作者「 事実、1巻では妖魔退治に同行してた仲間を謎の襲撃者にあっさり殺され、激昂し近くにいた主人公を犯人と思い込まされ襲い掛かるという失態を演じている。相手がその気なら綾乃も殺されていたな」

龍星「 こういう手合いは厄介だ。経験を積ませようにも、中途半端な強さがある分、手頃な相手と戦い難いからな。単純な力押し以外の戦法を覚える機会にはなかなか恵まれん」

作者「実際重傷負って死にかけたしな。主人公が都合よく持ってたエリクサーで助かったが。その後も主人公の引き立て役になるわ、巻き込まれて格上相手とばかり戦うことになるわでなんのかんのと成長して主人公の相棒ポジションになっていくが・・・・・・これからってとこでなー」

神凪 煉

作者「 主人公の弟だ。一族の中では珍しいまともな性格で、兄である主人公に懐いており、一族を嫌っている主人公も弟だけは可愛がっている。主人公と違い炎術の才能は実はヒロイン以上で、能力のコントロールだけなら現在でも上。炎術至上主義の一族の中にあって、最強の風術師となった兄を素直に尊敬している。女と見紛う美少年で、穏やかな性格だが、だんだん強かで食えない性格になっていった」

作者「 基本はこの3人を中心に、その友人や家族らにスポットが当たることもあるな」

作者「話の筋としては悪い連中がいきなり出てきました、描写はさしてありません、自分勝手な理由であちこちに迷惑かけてますってのが多いので、突発的な災難に対処してますって感じで、バトルなどには まあ苦労はするけど、主人公達が勝つなという感じで緊迫感は少なく、あまりドラマ性はないな」

作者「 良くも悪くもラノベらしいラノベで、気軽に読めるので悪くない作品だ」

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