レビュー第五弾は期待の(自分は)、新人鎌池和馬のとある魔術の禁書目録インデックスです。

作者 出版
鎌池和馬 電撃文庫

あらすじー超能力と上条当麻。魔術とインデックス。奇妙な線が交差する。自分の部屋に、純白のシスターがいきなり空から降ってきた。
「ありえねえ……」
上条当麻はつぶやくが、そのシスター姿の少女はこう言った。自分は魔術(オカルト)の世界から逃げてきた――と。
ここは“超能力”が“一般科学”として認知された、アンチ・オカルトの学園都市。上条は『インデックス』と名乗る謎の少女の言動をいぶかしむが、二人の前に本当に“魔術師”が現れて――!学園アクションストーリー登場!

あらすじ読むと、魔術師VS超能力者・・・と思うかもしれませんが、実際は特殊能力者VS魔術師です。
似たようなものですが、劇中は超能力は科学で解明された世界になってます。しかし主人公の能力はどういう原理なのか不明。
幻想殺しイマジンブレーカー、それが主人公の能力。超能力・魔術、異能の力なら触れただけで神の奇跡さえ消し去る力を持つ右手。制御不能です、触れたら本人の意思と無関係に消します。運も赤い糸も問答無用で消します。当然、主人公は超能力や魔術を使おうとしても右手の力のせいで使えません。だから、超能力を研究する学園都市では無能力者の烙印を押されてます。
だから、日常生活に何の役にも立たない、それどころかマイナスの力を持つ主人公。
主人公ヒーロー気取り、じゃねえ、主人公に、なるんだ」とラストで叫んでましたが、魔術師に追われるヒロインの登場で上条当麻は主人公になれたんですな。
偽善というなら言いなさい、悪党よりましです。何もしない奴よりましです。偽善であろうと、誰かの為に傷だらけになっても戦えるやつは本物です。
前半部は結構、コメディ色が強いですが、後半は怒涛の熱い展開を見せます。
敵の魔術師も実は「ずっとずっと主人公になりたかったんだろ!絵本みてえに映画みてえに、命を賭けてたって一人の女の子を守る、そんな魔術師になりたかったんだろ!だったらそれは全然終わってねえ!始まってすらいねえ!ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!」という人で、この作品、結局、極悪人は出てこなかったりします。一言でいうと、ライトノベルの王道です。
ラストの終わり方で、これで終わりかと思ったら続巻がでました。まだまだ続きます。あの終わり方でどう繋ぐと思ったら、うまく繋ぎました。

文章的には三人称と一人称が入り混じって、臭い台詞が目白押し・・・自分は大好きですよ、こういうの。
ただ残念なのは、展開が唐突・・・魔術師が主人公の背後に謎の組織がって深読みする部分があるんですが、何の説明もなしに主人公の能力とか見抜いてるし・・・まあ、二巻で出てきたある人物が教えたのかもしれませんが・・・
致命的なのはキャラクターを生かしきれてない・・・キャラが立ってないってわけじゃないですよ。出すだけ出して、出番なしっていうキャラが多すぎるのです。逆に、気になって次巻を楽しみにしてしまいますが・・・はっ!?まさかこれを狙ってわざと!!やるな鎌池和馬!!!!

これからに期待大の作品です。