ご無沙汰してたんで連続、次のレビューは聖闘士星矢〜冥王ハーデス十二宮編

原作 発売元
車田正美 バンダイビジュアル

メジャーなんで説明は不要と思いますが、聖闘士星矢とはなにかを少し解説。車田正美先生が週刊少年ジャンプに連載した漫画で1986年にアニメ化。ギリシャ神話をモチーフに美形キャラが壮絶な戦いを繰り広げ、小中学校の男子だけでなく女性からも支持され、一躍人気シリーズとなりました。

物理法則超越バトルものです。殴られれば人が吹っ飛び、そのまま石の柱を何本も破壊して壁に叩き付けられるなどしょっちゅう!!攻撃速度は音速など当たり前しまいには光速とかいう単位が飛び出し、恐ろしいスピードで戦っているにもかかわらず交わされる会話!!「見えた、光速の攻撃の軌跡が!!」「ふっ!これは見えるように速度を落としているにすぎん」・・・どういう速度で会話してやがる!!??

光速の攻撃云々より、その攻撃の合間に会話するほうが驚きです。
しまいには絶対零度の数百倍の冷気とかいう言葉まで出る始末。ま、それはいいとして・・・

アニメは原作途中のエピソード海王ポセイドン編で終了。原作は冥王ハーデス編に入っており、ファンはどういう風に描かれるのか楽しみにしていたところでの終了でした。
そしてほとんどあきらめていたところに2003年1月から7月にハーデス編の序章である、十二宮編がDVDにて発売、全7巻で一応の完結。これで人気が再燃したのか、原作でも描かれなかった天界編が映画で登場。まあ、これも序章ですが。

ではこのDVDのレビューいってみよう。ここから先は作品を知ってる人にしかわからない言葉が飛び交いますご了承下さい。というか、知ってる人でなきゃ買わないよな。

涙〜より〜も〜優しいうーたーを〜・・・・・・くるくるま〜わる〜地球ぎ〜、っといきなり幻想的で切ない歌が流れます。新曲の「地球ぎ」です。
最後の部分はタロット風のカードがくるくる回り、アテナエクスクラメーションの構えをした、サガ達3人とムウ達3人が交互に描かれてます。
そして最後に花の舞う沙羅双樹の木が出て、歌が終わり・・・いいですね。
と・・・この幻想的な余韻を打ち砕く、足音が!?てるるるーるるーるるるるーるるーてるるるるーるーーーー、セイントセイヤーー!!
そのままTVシリーズの初期OPに突入しました!!まったく同じです。いや、効果音とかは増量してるか・・・
幻想的な余韻がぶち壊されました。

好きな歌ですが、使い所が完全に間違ってます。しかもまんま当時のOPなんで、とっくに退場して正体もばれてる謎の教皇にブロンズセイント全員が突っ込んでいくところもそのままです・・・ストーリーには毛程も関係ありません。

ふーー、OPだけでここまで語れるとは、恐るべし。

さて内容ですが、まず声優がかなり変わってます。死んでしまった声優さんも(好きな声優さんでした)いて、変えざるを得ないキャラもいますがそうでないキャラも声優が変わってるのは、どういうわけだ!?
デスマスクとかほとんどちょい役はそのままなのに・・・。

ストーリーのほうはところどころアレンジされてます・・・はっきり言って、余計なことするな!!って感じです。
この部分の話は、主人公5人よりもゴールドセイントがメインの話です。原作コミックも彼らをメインにすえて、主人公たちの出番はもっと後になります。なのに、それなのに、スタッフは何を考えたのか無意味に主人公達を出してしまいました。おかげで連中がうざくて嫌になるぐらいでした。

そこは、主人公達をあまり絡ませずに後への期待を高めるところだろ!!

ではどうアレンジされたか書いてみましょう。

  原作 OVA
星矢 ムウにどっかとばされて、ラスト近くまで出番なし。 途中で合流。ほとんど活躍できず。逆に弱いところばかりを強調する羽目に。
紫龍 この話では一番活躍。特にアテナエクスクラメーションのぶつかり合いを一人で弾き、凄さを見せ付ける。 一番の見せ場に、他の3人が加わって影が薄くなった。ここは紫龍1人でやることによって、ブロンズの底力を魅せる場面なのに。
氷河 遅れて登場。活躍は後半。 同じだが、無意味にチョロチョロしてうっとうしい。
上に同じ。 上に同じ。
一輝 さて、どっかに出てたかな? チラッと出て、俺の知ったこっちゃ無いの台詞を吐きそれっきり・・・最後に姿見せだけはする。

・・・意味ない・・・・・・あとラストの方でも、ラダマンティスって強敵が出てきます。原作だと星矢達と戦うのはもっと後のことになりますが、このOVAでは戦ってしまいます。このラダマンティス、ハーデス地上支城に乗り込んだゴールドセイント3人を倒してしまいます。それもそのはずここに乗り込んだ奴はハーデスのコスモにより、戦闘力が10分の1になってしまうのです。しかーし、星矢たちのクロスは神の血を浴びてそんなものを受け付けないのです。・・・なんの説明も無いよ。

ここは主人公たちのニュークロスが凄いって強調するところでしょ!!

そして本当にラスト・・・ラダマンティスと戦います。原作ではラダマンティスの部下が立ちはだかり、さらなるバトルを予感させ次の展開に続きます。
OVA・・・ラダマンティス、部下いないじゃん。見捨てられたのか?まったく、ここは焦らして焦らして次の展開に期待を膨らませる場面でしょう。

そしてそのまま、星矢とラダマンティスは冥界に落ちていきます。他の連中も続きます。ここで老師が阿頼耶識に目覚めさせてやれなかったが・・・と台詞が・・・原作ではここで星矢達を追おうとした3人の前に現れ、阿頼耶識エイトセンシズについて説明します。OVAでは説明なし。

しろや!!

そうじて中途半端と聞いていた前評判・・・そりゃ、原作のこっからここまでなんだから・・・と思ってましたが、納得。中途半端な出来です。

かなり批評しましたが。見所もちゃんとあります。8、9話のシャカの戦いは見物です。「この処女宮までよくきた、スペクターの諸君。私の顔こそ引導代わり、迷わずあの世にいきたまえ」「お前たちの不浄な土足でこれ以上十二宮の石段を穢すことはまかりならん」相変わらず素敵で過激な発言が目立ちます。シャカのファンなら買いでしょう。
シャカのための作品といってもいいです。だから新OPのラストは沙羅双樹だったんだ。

まあ、最後に一言。7000円オーバーは高くないか?

買います?