NO.219
「賢者と愚者。閉じた輪の中にある差異と同化の中から……始まったのだ」
「未知に圧殺されること……無知であること。それを恐れた人間は、賢くなることでその恐怖を埋めようとしてきた。だが、賢くなるとはどういうことなのか?」
「賢くなるとは、見るものを疑うことから始まる。鳥は飛ぶ。考えぬ者は、鳥が鳥であるという理由だけでそれが飛ぶということを認める。鳥が飛ぶ理由を求めるためには、根拠なくば鳥は空を飛べないということから始まらなければならない。賢者はそうして疑うことを覚える。万象に確証を求める。証拠がなければなにも信じることのできない賢者が、こうして生まれる。証拠にもまた証拠を求める。その輪廻……結果として、真の賢者はなにも信じることができない」
「愚者とは、すべてを盲信する。賢者とは、すべてを疑う。この両者にどれほどの違いがある? なにも疑うことのない愚者と、なにも信じることのない賢者。結果においてはなにも変わりはしないのだ」
出展:エンジェル・ハウリング
系統:真理
投稿者:功刀 様
コメント:この作品で一番好きな問答です。
管理人コメント:両者は紙一重って事ですね。