ストローグライダーの紹介

ストローグライダーはストローを胴体とする紙グライダーです。A4サイズの画用紙あるいはケント紙から2機分の部品が作れます。
ストローグライダーは手投げグライダーで、自分で飛ばしながらグライダーの調整方法を学ぶために作りました。入手しやすい材料で、できるだけやさしい加工で完成できるよう考えました。きちんと調整するとよく飛びます。

関連資料

参考とした情報

紙飛行機の文献、多くのサイトを参考にしましたが、ストロー胴の紙飛行機はオリジナルです。
  • 木村秀政校閲、森照茂著:「模型飛行機 理論と実際」、1994(13版)、電波実験社
  • 小林昭夫:「紙ヒコーキで知る飛行の原理」、1998(12刷)、講談社ブルーバックス
    紙飛行機を設計して作ろうという章があります。
  • 桝岡 秀昭さんの紙飛行機のサイト。PPSimという紙飛行機用シミュレータの開発者です。

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作り方

材料

  • 型紙:画用紙あるいはケント紙に部品を印刷したもの。用紙は100円ショップ「ダイソー」のA4画用紙あるいは、ホワイトウイングのケント紙(ネットショップあるいは模型店で購入可能)。
    紙には方向(紙目)がある。紙目の方向に繊維が並んでいて曲げ難く、その直角方向には曲げやすい。使う紙の紙目を確かめて(両手で紙の端を持って曲げてみるとわかる)印刷に使う型紙の縦印刷か横印刷かを選択する。翼の長手方向が曲げ難い方向となるようにする。A4縦印刷用型紙画用紙用。舵付きと舵なしの2機。A4横印刷用型紙ケント紙用。舵付きと舵なしの2機。
  • ストロー 6mmφ(ペットボトル用の長さ250mmのもの)、1機に1本
  • 目玉クリップ豆サイズ(クリップのつかむ部分の巾が20mm、1機に1個

工具・補助材料

  • はさみまたはカッター(カッターマット)、カラーペン、油性ペン、ボールペン。両面テープ5mm巾。

工作手順

T.型紙を確認して部品を切り出す
  1. 型紙を確認する
    • 線の種類の確認(実線:せつだん切断線;点線:折り線;一点鎖線:合わせ線)。
    • 両面テープをはる位置(斜線の模様で印刷面かその裏側か)を確認する。
  2. 点線部分(折り目)の上をボールペンでなぞる。
    • 折り目をつけるためだから、強く押して書く。
  3. 自分の飛行機だということがわかるように主翼に名前かマークを書き込む。
  4. 両面テープをはる。
  5. 型紙から部品を切り取る。
  6. ストローを切り、印をつける。
    • 長いほうから22cmで切る。
    • 切ったところから5cmの位置に印をつける。
U.主翼を中心で120°ぐらい折り、ストローをはり付ける。
主翼を中心でおりまげる 主翼にストローを取り付ける
ストローにつけたマークを主翼の前はしにあわせる
ストローが主翼に直角になるように注意する
V.主翼サポートを取り付ける
主翼サポートの接着部をおりまげる
主翼サポートの接着部をおる
主翼に主翼サポートを取り付ける
折り目をあわせ線に合わせてはり付ける
W.水平尾翼をストローに取り付ける
  1. 机の上に水平尾翼をおき、ストローを浮かせて位置合わせをする。
  2. 主翼と水平尾翼が水平で,主翼の両端が同じだけ浮いているようにあわせてストローを押し下げ接着する。
水平尾翼を取り付ける
X.垂直尾翼を取り付ける
垂直尾翼の接着部をおる
接着部を120°ぐらいまで深くおる
垂直尾翼を取り付ける
  1. 垂直尾翼を斜めにして折り目を水平尾翼の合わせ線にあわせる。
  2. 垂直尾翼を折り目を中心に回転し垂直にしてストローに接着する。
  3. 水平尾翼接着部を折り返して接着する。
Y.主翼にキャンバーを付ける
  1. 両手の指で主翼の前後端をつまんで軽く曲げる。
  2. 折らないこと。写真のようにわずかに曲がっている程度でいい。
  3. 左右の翼が同じ程度に曲がっていることを確かめながら曲げる。
キャンバーを付ける
Z.主翼,尾翼のねじれをチェックし矯正する
チェックのポイント
  1. 前方および後方から見る。
  2. ストローの穴を真直ぐ覗き込むようにして主翼と尾翼を見る。
  3. 主翼と水平尾翼はお互いに傾いていないか。
  4. 主翼と垂直尾翼、水平尾翼と垂直尾翼は直交しているか。
  5. 主翼はねじれていないか。グライダーの先端が上下に動くように回転させ(=ピッチング)左右の翼が同じように見えるか。
矯正のポイント
  1. 主翼のねじれの矯正は主翼の両端を左右の手の指でつまみ直したい方向に主翼をねじる。
  2. それでも矯正しきれない場合はカンバーをつける要領で翼の曲がりを左右で変える。
  3. 水平尾翼がねじれている場合は片方の手で主翼を持ち、もう片方で尾翼をつまんでねじる。
翼のアラインメントをチェックする

翼のアラインメントをチェックする

飛ばして遊ぶ

飛ばし方と調整の仕方はリンク先を参照してください。はさみの使い方が下手で主翼や尾翼の形がきれいでなくてもグライダーはちゃんと飛びます。作る途中で主翼や尾翼を折ったり曲げたりした機体を修正するのは大変なので工作の前に注意しておくといいでしょう。

初版:2007.08.31