日本雁を保護する会(JAWGP

2003/2004 シーズン ハクガン飛来概況

少なくとも次の12個体(成鳥9羽、幼鳥3羽)のハクガンが日本国内で越冬したと考えられます。

1)    秋季に十勝川下流域を通過し、日本海側(朝日池、小友沼、八郎潟)で越冬した成長6羽・幼鳥2羽からなる8個体の一群。

この群れは、成長2羽・幼鳥2羽の1家族を含み、ほとんどの行動を8羽で共にしていました。春季にも、十勝川下流域を通過して北上しました。

2)    1) と同じルートで、オオヒシクイの群れと共に移動した大型の成鳥1羽。

3)    伊豆沼、蕪栗沼周辺で越冬した成鳥2羽、幼鳥1羽。この3個体は、別々にマガンの群れに入って行動していました。

越冬総羽数12羽は、雁を保護する会に記録がある1971年以降での新記録です。特に、幼鳥を含む家族群が飛来するようになったことは、羽数回復を図っていく上で大変心強いことです。