日本雁を保護する会(JAWGP

2005/2006 シーズン ハクガン飛来概況

少なくとも次の7個体(成鳥6羽、幼鳥1羽)のハクガンが日本国内で越冬したと考えられます。

1)    秋季に十勝川下流域を通過した6個体(成鳥5、幼鳥1)。

その後、幼鳥1羽は行方不明となり、成鳥5羽で、秋田県八郎潟(未確認情報)、宮城県蕪栗沼・化女沼で越冬しました。宮城県には厳冬期の12月末から2月初めにかけて滞在し、春季には、酒田市、八郎潟(未確認情報)、十勝川下流域を通過し、北上しました。3月に、ウトナイ湖付近を北上した幼鳥1羽は、行方不明となった個体と同一の可能性があります。

2)    サロベツを10月に通過した成鳥1個体。

飛来総羽数7羽は、ここ2シーズンの2桁台には及ばないものの、近年の増加傾向は維持されているとみられます。しかしながら、幼鳥の飛来数が昨シーズンに続いて1羽と少なかったことは気になります。