日本雁を保護する会(JAWGP

2009/2010 シーズン ハクガン飛来概況

国内に飛来したハクガンの数は、少なくとも112羽にのぼると考えられます。

この数は、これまで最高だった2007/2008期の77羽を大きく超える記録更新となります。また、この中で、国内で越冬したものは52羽(成鳥22羽、幼鳥16羽、不明14羽)とみられます。越冬数としても昨シーズン2008/2009期の28羽を超える新記録です。

なお、観察されたハクガンはすべて白色型(white phase)でした。

飛来総数112羽の内容は次のように考えられます。

1)     シーズン初めの9月末から10月中旬にかけて、オオヒシクイ、マガンと共に十勝川下流域に飛来し、11月から2月にかけて日本海側の朝日池、小友沼、八郎潟で越冬した成鳥18羽、幼鳥12羽からなる30羽の群れ。

越冬中は、下の(2)、(3)の個体と合流していたと考えられます。春季には、合流した5羽(成鳥4羽、幼鳥1羽)を含めた35羽(成鳥22羽、幼鳥13羽)で、十勝川下流域を北上して行きました。

2)     シーズン初めの9月末から11月下旬にかけて、宮島沼、袋池沼、長都沼、ウトナイ湖などの道央部に飛来し、小友沼を経由して12月から2月にかけて朝日池、八郎潟で越冬した幼鳥4羽。

2羽ずつに別れて行動することが多く、10月下旬から11月下旬にかけては、長都沼と小友沼に別れて滞在しました。1組の2羽は大型で、嘴の形状などの細部の特徴から亜種オオハクガンとみられます。越冬中には、(1)、(3)の群れと合流したと考えられます。

3)     12月下旬から2月にかけて、八郎潟で越冬中に、(1)、(2)の個体と合流した18羽。

この群れの成幼構成、および飛来経路は不明です。また、(1)と合流した5羽の他は、北上経路も不明です。北海道の未知のルートを経由しているのか、日本海を大陸めざして渡るのか興味がもたれます。

4)     上の群れとは別に、2009/12/25に八郎潟の上空を通過した60羽(概数)の群れ(成幼不明)。

新潟県福島潟、および琵琶湖で、それぞれ単独で観察された個体は、上とは別個体の可能性がありますが、上のいずれかに含まれる個体と同一の可能性も否定できないため未確認とします。

以上から、成幼の記録があるものを集計すると、成鳥22羽幼鳥16羽となります。

2016/4/7 改訂)