日本雁を保護する会(JAWGP

2011/2012 シーズン ハクガン飛来概況

国内に飛来したハクガンは、少なくとも成鳥35羽、幼鳥12羽で、合計47羽と考えられます。この数は、これまでの最大数の記録を更新した09/10冬季の52羽に次ぐ2番目の記録です。昨シーズンは46羽でしたが、最近の増加傾向が継続しています。

なお、観察されたハクガンはすべて白色型(white phase)でした。

47羽の内容は次の通りです。

1)    シーズン初めの10月初めから中旬にかけて、オオヒシクイ、マガンと共に十勝川下流域に飛来した、成鳥31羽幼鳥11羽の42羽の群れ。

この群れが11月末に八郎潟に南下した際には、幼鳥1羽が行方不明となり、以後、八郎潟、小友沼、朝日池で越冬中は、41羽で行動を共にしていました。

春季には、十勝川下流域を経由して北上しました。

朝日池での越冬中、採食時の行動観察によると、この群れは、(A2J5),(A2J5)の二つの家族群と他の成鳥27羽からなります。

2)    八郎潟で越冬中に 1)の群れに合流した成鳥4羽、幼鳥1羽。

八郎潟で同時に観察された成鳥の最大羽数は35羽(2011/12/14)、幼鳥は12羽(2011/12/6)であることから、1)の群れの超過分です。1)の行方不明の幼鳥1羽が落鳥していた場合は、更に1羽が増えますが、ここでは遅れて合流した可能性を残してあります。

 

秋季に道央部と廻堰で見られた個体は、2)に含まれている可能性があります。