日本雁を保護する会(JAWGP

2017/2018 シーズン ハクガン飛来概況

国内に飛来し越冬したハクガンの数は、少なくとも472羽(成鳥287羽、幼鳥53羽、不明132羽)になると考えられます。

この結果は、2016/2017冬期の記録358羽を上回る新記録です。なお、観察されたハクガンは、すべて 白色型でした。

472羽の内容は次の通りです。

1)    北海道日高町・浦河町で越冬した成鳥1羽。

北海道でのハクガン越冬例は、日本雁を保護する会が活動を始めた1970年以降では初めての記録です。

2)    仏沼で越冬した成鳥1羽。

青森県でのハクガン越冬例は、日本雁を保護する会が活動を始めた1970年以降では初めての記録です。

3)    八郎潟・小友沼で越冬した450羽(成鳥273 幼鳥47 成幼不明130)。

この群れのほとんどは、十勝川下流域を経由して移動しているとみられます。

厳冬期(20181月中〜2月初)には、この群れの一部は朝日池に移動しました。

4)    伊豆沼、蕪栗沼周辺の宮城県北部で越冬した20羽(成鳥12 幼鳥6成幼不明2)。

この他に、散発的に各地で観察された個体は、上の群れのいずれかと同一の可能性があるので、別個体とはしませんでした。