石の材質 | お墓には、硬質で風化に強い石を使います。 最も多く使用されるのは、一般的に御影石といわれる花崗岩です。 花崗岩は、成分の混合の多少によって色が変わり、白御影、青御影、 黒御影といった種類があります。 昔は、和泉石などと呼ばれている「砂岩」を使っていました。 この石は、軟質で表面がはがれやすく、古い墓地で崩れかけている ような石は、ほとんどがこの石です。 花崗岩の種類 国内産 ・・・ 関西では大島石が一般的です。 ブランド石の「庵治石」もあります。 外国産 ・・・ 中国で採れる石が一般的です。 ポルトガルの石を使うときもあります。 |
形 | 京都市内では京都型が一般的です。他に大阪型・神戸型等があります。 又、五輪塔・神道型・洋型等もあります。 |
大きさ | 八寸・九寸・尺等があります。 これは、一番上の「○○家之墓」などと彫る石(棹石)の幅で、 この幅で石碑全体の大きさが決まります。 |
石碑の種類 |
境界石の種類 |
附属品の種類 |
石碑の正面 | 棹石(石碑の一番上の石)の正面には、苗字を「○○家之墓」の様に 彫るのが一般的です。 お施主様のご希望で、「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」と彫る こともあります。その場合、苗字は「花立て」に彫ることが多いです。 昔は、亡くなられた方を葬った上や、改葬後のお骨の上に石碑を据えて いましたので、お墓はその方お一人のお墓でした。 そのため、石碑の正面には個人の戒名・法名を彫っていました。 現在は、荼毘に付した遺灰を葬りますので量が少なく、家族皆が入れる ようになりましたので、家族のお墓になりました。 今でもたまに、棹石に戒名を入れて欲しいとおっしゃる方がおいでに なりますが、あまりお勧めしておりません。 将来、石の表面が満杯になれば棹石を交換したり、石碑ごと交換したり する必要があるからです。せっかく作られたものをもったいないですね。 |
石碑の側面 | 左側面には、建立年月日・施主様のお名前を彫ります。 |
家 紋 | 家紋を彫られる場合は、大抵の場合「香炉」に彫ります。 昔は、棹石の正面の一番上に、家紋や梵字を彫っていましたが、現在は昔の石を再現する時以外は棹石には彫りません。 |
霊標・法名碑 | 戒名や法名、亡くなられた年月日・俗名・亡くなられた時の数え歳を 彫ります。 石碑が家族のお墓になってから、石碑に彫る替わりに霊標・法名碑に彫る ようになりました。 そのお墓にどなたが葬られているかが、分かるようになっています。 お墓がご先祖様のお家とすれば、表札のようなものでしょうか。 |