初めまして養蜂家の”たまがわ”です。

 日本蜜蜂が時間をかけて熟成させた本物のハチミツを 味わって頂きたく生産者の
 「こだわり」を書かせていただきました。お時間がある時に読んでいただけましたら幸いです。  


非加熱へのこだわり

 ハチミツには、貴重な活性型ビタミン・ミネラル・酵素・アミノ酸など多くの成分が含まれており健康食品として親しまれて
います。 また古くからハチミツを薬として活用してきた歴史もあるんですよ。
でも これらの貴重な栄養素もハチミツを加熱してしまうと破壊されてしまい効果が無くなってしまいます。

・・・・・・・・・では、なぜせっかくのハチミツを加熱処理するのでしょうか・・・・・・・・・・ 

それは


生産効率を上げるため
生産量を増やすために、蜜蜂が集めたばかりで水分たっぷりの未熟な蜜を巣から採取します。これを高温で加熱することで水分を飛ばし人口的に糖度を上げるのです。
見た目を良くするため
一般的に結晶化したハチミツはイメージ的に好まれないことから加熱処理することで結晶し難くします。
発酵を抑えるため
ハチミツには色々な酵母が含まれています。このため糖度が低いハチミツは気温が高くなると発酵し炭酸ガスを発生させ容器を破裂させることがあります。これを防ぐため高温で加熱し酵母を死滅させます。
作業効率を上げるため
気温が低くなるとハチミツは流動性が低くなり瓶詰め作業がし難くなります。このためハチミツを加熱することで流動性を高め作業効率を高めるのです。

 高温で加熱処理されたものは、ハチミツ本来の栄養が期待できなくなり名前は ”蜂蜜” でも全く別物。ただの甘味料でしか
ありません。 残念なことに加熱処理しているか否かは食品表示には明記されないのです。

 当店の日本蜜蜂のハチミツは、1年に1度秋にしか採蜜しません。
それは蜜蜂が冬越しのために蓄え熟成させた糖度の高いハチミツが採れるからです。 
糖度が高いハチミツは酵母の動きを抑え穏やかにするので加熱する必要はありません。
またハチミツが結晶化(硬化)する時期も加熱は一切行わず、一瓶一瓶手間を掛けて手詰めすることで日本蜜蜂のハチミツだけに含まれる貴重な栄養素を壊しません。



 全く別物に見える二つの写真は、なんと同じ巣箱から採取した同じハチミツなんですよ。
ハチミツは蜜蜂が集めた花蜜の種類にもよりますが、気温が低くなると大抵結晶します。
左の写真は採蜜直後の11月の状態です。右の写真は気温が下がった1月の状態です。
どちらも品質・栄養素は変わりません。
 左の琥珀色の時はハチミツの流動性が高く細口の瓶に入れても垂らすことができます。
いっぽう右の結晶化したハチミツはピーナッツバターのような粘りがあり琥珀色の時よりも
さらに味に深みが出てよりまろやかな味わいになります。
 ご提供するハチミツは季節よって、写真のように色の違いがあることをご理解いただき
それぞれの味わいを楽しんでいただけましたら養蜂家として幸いです。


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