取材源秘匿に「司法介入」 実刑相次ぎ米メディア反発
【ニューヨーク10日共同】特ダネの取材源開示を米司法当局に求められながら秘匿を続けた記者に対し9日、最大6カ月間の自宅監禁を命じる判決が言い渡さ
れるなど、裁判所が取材源秘匿に厳しい判断を下す例が米国で相次いだ。メディア側から「当局が秘密にしたいニュースの取材を(司法が介入して)妨害するも
の」と批判の声が強まっている。
自宅監禁をロードアイランド州の連邦地裁から同日命じられたのは、NBCテレビ系列のWJARテレビのジム・タリカニ記者(55)。
記者は2001年、同州プロビデンス市長(当時)の収賄行為を連邦捜査局(FBI)が隠し撮りしたビデオを入手し放映。司法当局から取材源を明らかにするよう求められたが拒否した。
(共同通信) - 12月10日19時12分更新