魚菜王国いわて

アメリカ批判

世界のニュースを見ると、最近はイラクと北朝鮮の登場が多いようです。
さて、イラクに最初に目を向けます。
イラクが現在のイラクになったのは、アメリカに原因があります。
イラクに大量殺戮兵器の種をまいたのもアメリカです。
それを反テロの口実に、世界中を巻き込むのはあまりに身勝手すぎます。
アメリカ同時中枢テロの首謀者といわれるビン・ラディンという怪物を生み出したのもアメリカです。
すべての責任はアメリカなのだから、アメリカが全世界に謝罪し、アメリカ単独で事件を解決すべきだと思います。

北朝鮮についてですが、もし朝鮮半島が北を南に分かれていなくかったら、日本人拉致はあったのでしょうか?
どうして、同じ戦争被害者である韓国は、日本人を拉致しなかったのでしょう。
この疑問を考えるにあたって、朝鮮半島を二分した原因を考えざるを得ず、東西冷戦、というよりは、アメリカと旧ソ連の対立が、拉致被害者を生んだといっても過言ではないかもしれません。
こう考えるなら、北朝鮮の、拉致問題と国交正常化交渉を別にしたほうがいい、という発言は、決して誤っているとは思えません。
歴史の生成は単純ではなく、さまざまな利害関係がからみ、事件の原因も単純なものは一つもありません。
アメリカが関係すれば、特にです。
北朝鮮の件は、感情的にばかりになっていないで、冷静に正常化してほしいものです。
実際に第二次大戦などで、朝鮮半島に被害を与えたのは日本なのですから。
このように、どんな戦争も、戦後にかなりの後遺症を残します。
それでも戦争したがる人の気持ちを、私は理解できません。

外務省というのが日本には存在します。
よく「国益優先」とかいう言葉が利用され、外務省の役割を強調します。
この自国の「国益」は、他国の「不利益」になることが多く、共通の「利益」となることは稀です。
地球上の国々は、自国の「国益」を考えて、対外戦略を練り、国民を養っていきます。
国という概念がある以上、これを否定することはできません。
しかし、アメリカの「国益優先」はあまりに露骨すぎます。
アフリカの国々のあらゆるクーデターも、アメリカが必ず絡んでしますし、南米の政権転覆の犯人もアメリカでした。
自国民が幸せなら、他国民はどうでもいいのでしょうか?
あの国に他国の人権問題を語る資格があるのでしょうか?
偽善の国アメリカ、とでもこれから私は呼ぶことにしますか。
(2002年11月30日)



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