魚菜王国いわて

ブードゥー・サイエンス 再び

今日、スペースシャトルの不幸な事故が起きました。
まず、最初に、犠牲者となった7人のご冥福をお祈りします。
ここで、私は“犠牲者”と書きました。
私は、「ブードゥー・サイエンス」という本を紹介していますが、その中に書いてあるとおり、今日の題名は、無意味な有人宇宙開発を進めているがゆえの表現です。
何の科学的有益性のない実験を繰り返していて、しかも危険度の非常に高いものを、まだ続けるようです。
さらなる犠牲者が出ないことを祈ります。

実験で成果が出なかった時、その実験自体の意味がないものもあります。
しかし、それも科学実験の成果です。
今後、その実験をしなくてもよい、と、わかったことが成果なのです。
このようなことは、大学の基礎的な分野の科学では、たくさんあると思います(私がやった卒業研究も実は無意味でした。その後、その関連の分野の研究は行われていません)。
今回の事故を踏まえ、「有人宇宙開発は無意味に等しい。すべきでない。」と結論づけるのも、科学の立派な成果です。
そこを政治家が割り切れるかどうかで、さらなる犠牲者の増加数が確定します。

ここで「夢」を語る人が出てくるかもしれませんので、一言。
天下のNHKの連ドラ「まんてん」でも、宇宙への夢を題材にしていますが、あれは「夢」であり、創作でしかありません。
物理の現実を無視し、「夢」を無理に実行すれば、それは「悪夢」になります。
その辺の分別は、いい大人ならつけてください。

「夢」を見、語るだけなら、各自の「自由」です。
(2003年2月2日)



その他へ

トップへ