Column

   大震災の陰に
 今日、清掃センターに大量の毛布を大型トラックで捨てに来ていた業者がいた。聞けば今回の大震災で不要になったもののようだ。新品同様であっても避難住民が減少すれば仕方がないことらしい。まだまだ困っている被災地や、学校の保健室や病院などでの再利用が出来なかったのか?と考えてしまった。支援品の処分ということは「行政命令」に違いないだろうが、行政首長はこの事実を知っているのかと問いたい。アフリカの砂漠の民は、ぼろぼろの毛布でも大切に使っているのだぞ。もう少し人の善意・税金を大切に使ってほしいものだね。
 
 あるNPO法人の代表が言っていたことだが、阪神大震災のときも避難住民人数分に足りないがために大量の「おにぎり」を捨てていた事実があったとのこと。それも避難場所の行政職員が実行していた。「全員に行き渡らなくては問題がある」との発想らしいが、狂っているとしか言いようがない事実である。
 
 一方で本当に困っている避難住民がいる現実。一方で「宝探しに精を出している一部のボランティア」・「詐欺・泥棒の輩」・「無駄遣いを何とも思わない行政」の存在。大震災被災地でありながら悲しい限りである。
更新日時:
2011/03/27

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