Column

   報道の自由とは
 京大入試のネットカンニングに端を発し、仙台在住の一人の予備校生(19歳)が逮捕された。マスコミ各社は、こぞって報道合戦の有様である。しかしながら、彼の母校や故郷及び同級生にまでインタビューをしてくる行動は如何なものだろう?確かに不正は不正である。ただただ反省しかないことも事実ではあるが、完膚無きまでに打ちのめすことが果たして良いものであろうか?故郷や同級生にまで知らしめられては、本人はおろか家族の生活までが終わってしまう。大学の入試管理体制を問題視する声を一向に聞かないが、あたら若者の人生を葬ってしまう権利が誰にあるのだろう。また、あからさまに報道したことによる結果に対してマスコミ各社は責任が取れるのだろうか?「斬り捨て御免」ではいい加減極まりない。まったく報道の自由を履き違えないでもらいたいものだ。
 願わくば受験大学の寛大な処置と、検察官の不起訴処分を期待するところである。
更新日時:
2011/03/05

PAST INDEX FUTURE

Home Profile 武道 Column ● Life Column Link Page 開祖語録 Collection