3月6日に、郡山市逢瀬町多田野にある高旗山山頂の宇奈己呂和氣神社（奥宮）に向かった。春にはまだ間があるものの、前々からの参拝したい衝動が抑えきれずに登山を強行したのである。麓にはまったく雪がなかったのだが、案の定、高旗山中腹辺りから凄い残雪だった。通常は登山口まで車で行けるのだが、今回は当然全行程が徒歩になったのは言うまでもない。雪の中、熊鈴をぶら下げての往復４時間は久々にきつい体力勝負になった。

 

　山頂間近かになると簡素な拝殿と木製鳥居があったが、鳥居は風雪で壊れていて残念の一言。また山頂には、県内唯一の天測点と一等三角点があり景色は最高だった。最終目的地である奥宮はというと、石の祠が祀ってあるだけだったが感慨深いものがあった。やはり無理をしてでも行って良かったと思える。

 

　宇奈己呂和氣神社は、元々高旗山山頂に鎮座し、現在地（三穂田町）へ遷座したようです。三穂田町の拝殿社殿は見事ですが、その反面、奥宮が寂れていくのがなんとも哀しい限りです。