Column

   煙草税UPに思う
 10月1日から煙草が値上がりした。煙草生産者農家の救済ならともかく、人体への悪影響を考えた健康面での増税らしい。その影響か否か、近年は何処へ行っても「禁煙」の二文字ばかりが目に付く始末。ましてや最近では、喫煙者に対する仕打ちは犯罪者扱いに等しい。また、どこぞの市町村教育委員会では「学校敷地内禁煙」ですと!分煙ならともかく「施設敷地内禁煙」はやり過ぎだね。法の下の平等において、喫煙する権利だけは一方的に無視ですか?また、生徒に対して教育上良くないからだと。「馬鹿を言うな!」と言いたいですな。休息時間に、敷地外で煙草を吸っている姿を生徒に見せていることの方が、余程教育上良くないのではなかろうかね?それより“煙草は二十歳から決められた場所(喫煙所)で”ということの方が教育上好ましいでしょうにねえ。まったく素晴らしい教育論法だこと。
 私の職場も、一週間ほど前に喫煙場所を移された。そ、それも屋外へ。悲しきかな建物の軒下ですよ。煙草税の高額納税者に対するこの仕打ちは何?禁煙権を主張するなら喫煙権は何処へ?と言いたいですな。嗜好品として国を挙げて持てはやされた時代が懐かしいねえ。それが今や寒風吹きすさぶ軒の下ですからね。
 それから喫煙者に対してだが、煙草をやめた人ほど強烈な敵になるのはどうしてかなあ?禁煙努力は認めるが、敵になるのなら「裏切り者」ですな。もし私が煙草をやめた立場なら、まさか喫煙者の「敵」にはなりませんよ。
 また副流煙という言葉は、一体何処のどちら様がお考えかしらん?煙草を吸っている人より、周りの人の方が健康を害するですと?何を言っているのだかさっぱり分からん。害があるとしたら、両方吸っている喫煙者の方が健康害が高いでしょうにねえ。
 それより人類は、喫煙などに神経質になるよりは、大気汚染を真剣に考えるべきではなかろうかね?全世界の二酸化炭素の削減は急務だと思いますよ。工場、車の排気ガス等は大変な問題である。皆さん、一度自分の車を濡れ雑巾で拭いてみよう。必ず雑巾には黒い煤汚れが付きますからね。それだけ大気は汚れているのですわ。もしかして、喫煙経験がないのに肺がんになる人は、大気汚染が原因じゃないの?だって、喫煙高齢者で健康な人は沢山いますからね。それより、禁煙推進派の自家用車が、「旧排ガス対策ディーゼル車」だったりした方が余程問題ですよ。まさかそんな人は“いない”でしょうけどね。
 
 しかしなんだね。政府も煙草税収を予算配分してきているようだが、煙草をやめる人が増えて税収配分が見込めなくなってきた場合は、その後はどうするのかね?酒税UPor消費税UPですか?そうです。煙草税UPは増税の糸口なのです。
 以前の消費税は3%でした。それが今やほぼ倍の5%になりましたが、国の赤字は増すばかり。「これで老後は安心です」と明言した年金制度も嘘ばかり。北海道・東北地方で活躍していたスパイクタイヤも使用禁止になり、地球環境に優しいスタッドレスタイヤに代わりましたが、スパイクタイヤ使用による道路補修がなくなったはずの今、浮かせた予算(税金)は何処へ行った?・・・etc。まったく前途多難な日本丸だこと!まかり間違っても沈没などしないことに期待したい。
 
更新日時:
2010/10/30

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