大震災の大津波によって破壊された福島原発。水素爆発によって撒き散らされた放射能汚染。そして今尚県民を苦しませ続けている風評被害の数々．．．それでもあなたは原子力発電を望みますか。

 

　確かに低コストで膨大なエネルギーを生む核燃料発電は魅力的でしょう。しかし非常事態でのリスクが高すぎます。また自然に帰すまでに限りない年月を有する「核燃料廃棄物の存在」はどうするのでしょうか。海底に沈めるとか地中深くに埋設するような考え方を耳にしますが、大規模な地殻変動が起こった場合に本当に耐えうるのですか。何れにしても地球はひとつの惑星です。処理ができないのであれば埋設にも限界が来ることでしょう。何れ地球自体が「放射能廃棄物の墓場」になってしまうのではありませんか。

 

　今、社会を動かしている方々は何れ死んでしまいます。何百年も生きている訳がありませんね。そんな方々に地球の未来を決定づける権限があるのでしょうか。地球上には無数の動植物が存在します。人類なんてひとつの種族です。勝手に万物の霊長などと位置づけていますが、すべての動植物が育む地球を破滅に追いやって良い訳がありません。本当に万物の霊長と自負するならば、まずは負の遺産を後世に残さない努力をしないといけませんね。