Column

   常識と非常識
 時節柄、入社シーズンですね。しかし東日本大震災の影響や不景気の関係もあってか、どこの会社も正社員採用が狭き門となっているようです。しかしながら以下の現実とは如何なものでしょうか。
 
 私の知り合いの娘さんが、ある会社の総務課に勤務しています。
聞くところによりますと、先日新入社員の入社式があったようです。勿論、入社案内書も渡してその日を迎えた訳ですが、なんと一人の新入社員(高卒男子)が普段着で出社して来たようです。その時は、その娘さんがスーツ姿に着替えに帰して事なきを得たようですが...但し、その後はお礼の言葉もなかったとか。
 
 そういえば、私も同じような場面に遭遇したことがあります。現在の職業に就く2次試験(面接、適正、小論文)の日に、試験案内書には服装が「私服」とあったのですが...その通りに皮ジャンとジーパンで来た若い男子がいたのです。勿論、残念ながら4月1日の本採用日にはその男子の姿はありませんでした。確かその男子は、適正試験を1番でクリアしたように記憶しています。またその場の服装さえ考えなければ好青年でもありました。しかしながら、たった一人“私服”で来てしまった彼の青ざめた表情は今でも忘れることができません。
 
以上2件の事例を、皆さんはどう思われますか。
「未成年だったら親の責任だね」という意見もありました。果たしてそうでしょうか。親として、「お前、そんな格好で一体何処へ行く気だ?」の一言があっても良かったこととは思われますが、責任の所在となると本人の不注意でしかありませんね。普通に高校が卒業できて、常識がまったくゼロでは社会では通用しません。聞けば高校生にもなって掛け算九九ができない子がいるようです。これも果たして親の責任でしょうか。やはり「常識と非常識」、何事も学ぼうとしなかったことによる結果は、やはり本人の責任と言わざるを得ないことなのです。
更新日時:
2012/03/31

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