Column

   日本人としての責任
 東日本大震災により発生した瓦礫処理が一向に進まない。かつて経験したことのない大災害だったので、処分に時間がかかるのは当然なことだろう。また治自体そのものが被災してしまっているためか、手付かずの状態になっていることも原因の一つである。しかし何れにしても今回の大量瓦礫処分は、各自治体単位で処理ができる次元ではないのです。
 
 聞けば静岡県島田市では、瓦礫受け入れでもめているようです。市長と賛成派市民の方々には感謝感激であるが、どうも反対派市民の方が多いようです。風評被害の関係があり、反対する気持ちも分からない訳ではありません。しかしながら、今まさに国家国民の非常事態なのである。放射能まみれの瓦礫を持って行く訳ではないのだったら、もう少し理解をしていただけたらありがたいのですが...そういえば反対派市民の女性が、「私達の住む地域に持ってくるなんて、この国はどうなっているの」と言っていました...悲しいですね。私達は同じ日本人(同胞)ではないのでしょうか。
 
以下、2月2日の読売新聞(横浜)記事(抜粋)を参考までに。
 
横浜港運協会長 協力表明
がれき搬入「日本人として責任」
 藤木氏は、細野環境相がお忍びで藤木氏を訪ね、横浜市の林文子市長とともに面会した祭、細野氏から「よろしくお願いします」と言われ、「わかった、やろう」と応じたことを明らかにした。藤木氏は「港の風評被害の恐れはあるが、国民的な大悲劇の後始末をする日本人としての責任がある。黒岩知事と頭を使ってきちんとやる」と語った。
 
被災地に住む者として誠にありがたいことです。何れにしても今回の大震災は対岸の火事ではないのである。いつ何処でも起こり得る自然災害及び事故なのです。何れは我が身です。災害非常事態には、努めて協力ができる人間性に期待したいものですね。
更新日時:
2012/02/18

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