昨年の暮れの話であるが、某レストランで食事をしているときに隣のテーブルに二人の若者がいました。ともに男子で二十歳ぐらいだったでしょうか。やけに静かで何かに熱中しているようでした。聞こえてくる言葉といえば、「あっ、うっ、やられた、くそ〜」くらいでしたね。それで何気に覗いて見たら...案の定、二人とも小型の携帯型TVゲームに夢中でした。別にTVゲームをすることは構わない。しかし場所と時間を考えられないのかね。いやはや平和な時代?になったものです。
近年、日本国内でも欧米並みの凶悪犯罪が増加傾向にあるようです。短絡的な殺人事件,詐欺,窃盗の類は後を絶たない。弱者を陥れても何とも思わない人間の増加は、残念ながら現実のようです。確かに日本国は経済的に豊かになりました。しかしながら、このまま犯罪大国の道を突き進ませて良いものでしょうか。一歩街に出れば物は氾濫し、レンタルショップR指定もなんのその。仮想空間での格闘ゲームに日々夢中...これでは社会そのものにも問題があると言わざるを得ませんね。私は、昔は良かった等と戯言をいう気は毛頭ありません。しかし経済の発展と共に人間性の堕落が始まったことは確かなようです。
TVゲームの一件にしても、そこには仮想空間で社会を体感できる世界がある訳です。またその世界は実にリアルです。まさに登場人物のキャラにでもなりきれれば、思いのままになることが魅力的なのかも知れませんね。いづれにしても、そんな所が若者の心を捉えているのでしょう。それがまた社会の現実と非現実性を狂わせている要因かも知れませんね。
しかし私は、どんな時代でも若者は変われると信じています。また殺伐とした社会に翻弄されているだけだとも思っています。何とか方向付けさえできれば今の子は変われると信じてもいます。
前途多難ではありますが、自らが学び行動することの素晴らしさを共に考えて行きたいものです。
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