「ハリー、あたしと一緒に来てv」
真夜中。
見知らぬ女性が窓に跨って、そう言った。
ハリー少年 幸せを手にする
「あの・・・・・・・・貴方は?」
ベッドから起き上がりハリーは恐る恐る聞く。
多分この人は魔女だろう。
確証は無いが確信している。
魔法界の人間なら自分のことを知っていても不思議はないからだ。
それでもやはり、こんな時間に突然・・・・しかも窓から訪ねてこられたら警戒するのが道理だろう。
「・・・・・・・・・あー、あたしの事知らないんだっけ」
「は、はい。すみません・・・」
「謝らなくっていーんだって、あたしが勝手に来ちゃったんだしね」
女性は「あらよっと」と、掛け声と共に窓から部屋の中に入ってきた。
全身が見えて、初めてハリーは女性の姿をしっかりと確認できる。
背の中程まで伸ばされた髪は、ちょうど背中に背負っている夜空の月と同じような美しいブロンドが眩しい。
ハリーと同じくらいか、それより低い背丈なのに、すらりと長く見える絵画のようなシルエット。
羽織っているローブは、足元まである丈で限りなく黒に近い青色だが、重苦しさは感じない。
それどころか、まるでそのまま空でも飛べそうなくらい軽やかな雰囲気で、尚且つ、温かい感じがする。
そして何より印象的なのは、髪よりも数倍・・・いや数十倍も深くて濃い
黄金の眼。
真っ黒の世界には、月と・・・・その女性の金髪と金瞳だけが、不気味なくらい綺麗に輝いていた。
「あの・・・・・・・貴方は?」
「ぷっ・・・最初と同じこと言ってる」
「あっと、そういう意味じゃ・・・」
「分かってる。あたしの名前は、よろしくね!」
不可思議な美しさに見惚れてしまったハリーは、前に言ったかどうかなんて考えられず
思ったままに呟いてしまい・・・・結果、笑いをとることになった。
そして女性は自己紹介をしながら迷うことなくベッドの端に腰掛けて、ハリーに笑いかける。
笑われた事と笑いかけられた事で、だんだん恥ずかしさと照れが込み上げてきて
それを誤魔化すように、脇に置いてあった眼鏡をかけた。
眼鏡をかけた視力で改めて女性を見ると
今度は、ついさっき感じたような美しさは見られず、どちらかと言えば可愛らしい女の人に見えた。
「眼鏡かけちゃうと本当にジェームズにそっくりだね」
「!?父さんを知ってるんですか?」
「うん。だってジェームズもリリーも、あたしの大事な友達だもん」
「・・・・・・・・・え?」
ハリーの眼鏡がずり落ちた。
「そ、それじゃあ父さんと母さんとは・・・・」
「同級生だよ」
「ええーーーッ?!」
驚いた。
ああ、驚いたとも。
夜中にこんな声出したら、発射直前の蒸気機関車みたいに湯気を噴いた
バーノン叔父さんが乗り込んでくるって事すら、すっかり忘れてしまうくらいにね。
「ハリー!うるさいぞ!!」
ハリーの予想通り、すぐにバーノンが怒鳴り声をあげて廊下を歩く音が聞こえる。
足音がやんだと同時にノックもせずに部屋に入ってきて、
ハリーの傍に座っているを見て・・・・・・・・・固まった。
まあ、自分の家に知らない人間が居たら誰だってビックリするだろうけど・・。
だが、バーノンが固まった理由はそんな当たり前のことではなかった。
「ハロー、バーノン。直接会うのは久しぶりだね」
「お、お前!なんだな!?」
ファーストネームで呼び合うバーノンと。
ただし、はやたら楽しそうな声と笑顔で。
逆にバーノンは、この世の不幸を一身に背負ったような声と顔だった。
「なっ!なんでお前がここに!?」
「いっやーさぁ・・・ちょっとハリー貰ってこうと思ってv」
え?
え?ええ?えええ??
僕を・・・・僕をなんだって?
「どういうことだ?!そ・・そんな事は、ゆっ、許さんぞ!!」
バーノンは挙動不審なくらい噛み噛みで反論する。
普段からは想像が出来ない叔父の様子に、ハリーは困惑する。
そもそも魔法使いが嫌いなバーノン叔父さんがどうしてこの人と知り合いなんだろう?
「バーノンちゃんってば、そういう事あたしに言っていーのかしらん?」
「き、貴様っ!何を言う気だ?!」
「なっつかしいなぁ〜。確かいつもこんな夜だったよね・・・」
「やめろ!!言うな!言わないでくれッ」
バーノンが血相を変えての口を塞ごうと躍起になるが、
はポケットに手を突っ込んで何か小さな物体を指で弾いてバーノンの額にぶつけた。
そして注意がそれた隙にバーノンの丸太のような肩に手をのせてヒラリと宙返りし
何時の間に手にしたのか、ハリーの羽ペンをバーノンの影に投げつけ、ほとんど無音で着地してみせた。
の着地と同時に部屋の中に、カッ!と羽ペンが古い板に突き刺さる音が響いた。
次の瞬間バーノンは小さく呻いて、やけに不自然な格好のまま、ぴたっと足の動きを止めた。
「う、動けん・・・!?!貴様なにをした!わしに一体なにをッ!?」
「羽ペンに魔力送り込んで、影を床に縛りつけたんだよ。即席だから首だけは動かせるよ」
ハリーは楽しそうにするを不審そうな目で見る。
それもそのはず。
ホグワーツに通って3年ほど経つが、そんな魔法見たことも聞いたこともない。
それに、どんな優秀な魔法使いでも杖が無ければ大したことは出来ないはず。
魔法界の誰もがそう言っていたし、そう勉強した。
なのにというこの女性は、自分の物ですらない只の羽ペンに
さっき触った一瞬だけで影を縛りつけ人間の行動を制限させるだけの魔力を込めたというのだ。
呪文も何もなしに。
だが、高まるハリーの不信感とは裏腹に
一層笑みを深めたは、まるで悪戯の成功した時のウィーズリー家の双子のようにおちゃらけ始めた。
「さーて、バーノン。何の思い出話をしよっか?」
「いい!何も、何も話すな!喋るんじゃない!!」
「怖い夢見ておねしょした事?それとも山でやった肝試しで泣き喚いて迷子になった事?」
「うわーーーー!!!」
嫌がるバーノンとは対照的に、ケラケラ笑い声をあながら昔を語るを
相当いい性格をしているな・・・と思いながら観察を続ける。
勿論、バーノンの情けない昔の姿を想像することに余念はない。
「あとは〜、そうそう!太りすぎてたせいでスキー板壊れて遭難したっけ♪あの時助けてやったのは誰だっけ〜?」
「あれはっ・・・あれはお前が・・・ッ」
口ぶりからするに、助けたのはなんだろうが・・・
バーノンの様子も考えると、それだけではなさそうだ。
ハリーは興味津々になってバーノンの口から、どんな思い出が飛び出すのか心待ちにする。
「お前が初心者だったわしを上級者コースに連れて行って蹴落としたせいだッ!!」
「ぎゃははは!そーだっけぇ?」
「そうだ!!その上お前はわしを置いて昼飯に行った!!」
「ごっめーんv でもあんた大声で泣いてて元気そうだったしさ」
固まった状態のまま叫ぶバーノンに、は大きな瞳でぱちんと一度瞬きさせた。
こんな綺麗な人にウインクをしてもらえるなんて
太っちょでお世辞にも格好いいとは言えないバーノンには勿体無いと、ハリーは思う。
「それに昼飯の後でちゃーんと助けに行ったんだからいいじゃん」
「良くない!!だからわしは魔法使いが嫌いなんだ!」
「それ差別だよー、あたし普段は魔法使ってないもん。マグルと変わらないってば」
もしかして・・・・・・・
いや、もしかしなくても、バーノン叔父さんが魔法嫌いなのって、この人が原因なんだろうな・・・。
「とにかくハリーはあたしが貰ってくよ」
「駄目に決まっているだろう!!」
「じゃあ親権だけでもいーよ。そしたら勝手に誘拐してくから」
「やらん!帰れッ!!」
少女のようにお願いするの方を見ないように喚き散らすバーノン。
すると、それまで陽気な雰囲気だったが、不意に静かになり
ゆっくりバーノンに歩み寄った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バーノン?」
男のくせに脂肪でたぷたぷになってる胸に、細い右手をそっと添え、
得体の知れない雰囲気に畏怖した顔を見上げる。
金の瞳が爛々と光り・・・・ぎらりと刃物のような輝きを宿す。
傍から見ているハリーにも、その鋭さは怖いほど伝わってきて
ぞくりとした冷たさが背筋を駆け抜ける。
そうかと思えば、その瞳に魅せられたかのように足からから何か熱くて水っぽいものが
じわりじわりと身体をよじ登っていくような不可思議極まりない感覚に陥っていた。
ともなれば当事者のバーノンは・・・
「・・・・わ、わかった!!ハリーは渡す!親権もやる!!
だからその手を退けろ、離してくれぇ・・・ッ!」
恐怖のあまり顔をぐちゃぐちゃにしながら汗まみれの顔を横にも縦にも振り乱していた。
そんなバーノンにはにっこり笑いかけて
軽く肩をトンと叩いた。
「グラッチェv っとと違った、サンキューv」
「もう満足だろう?!だから、だからもう帰ってくれ!!頼む、お願いだ!」
「はいはい、わかったよ。だからそんな冷たいこと言うなよな」
あたしら友達じゃんか。
ぽつりと、少し寂しそうなニュアンスを含んだ声色でバーノンに告げた。
最も、バーノンがそんな微妙な雰囲気に気づくだけの余裕があるかどうかは知らないが。
は体を反転させてハリーの方を向き直り
その華奢な手を伸ばした。
「ハリー、行こう?」
ハリーは心臓を高鳴らせた。
ああ、すぐにでも
今すぐにでも、この人の手を取りたい。
想いに忠実な思考回路。
だが、警戒心が萎えたわけではなかった。
「え・・・・・・・あ、僕・・・」
確かに、この家を出れるなら出たい。
だけど、この人は誰?
父さんと母さんの知り合いみたいだけど、本当かどうかなんて分からない。
初めて見たときといい、今といい、よく分からないけど・・・
この人は普通じゃない気がする。
悪い人じゃあ無いんだろうけど・・・・・正直、少し怖い。
「あ、もしかして・・・あたし怖がらせちゃった?」
「えっと・・・・あ・・・」
「そーだよねぇ。いきなり来て一緒に来いなんて無茶だよね。ごめんごめん」
「・・・あのぉ」
「じゃあさ、これならどう?」
はコホンと咳払いをして、一問なぞなぞを語った。
「大の仲良しだった鹿と犬と狼と鼠・・・・・さて、蛇と一番仲が悪かったのは誰?」
鹿?犬??
鹿・・・犬・・・・・狼・・・・・・・・鼠・・・・・・・・・・ッ!!
父さん達のことだ!!
ってことは蛇も人間・・・・・・・?
蛇・・・・・・・・・・・・・・ヘビ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あッツ!!
「犬!!」
「ぴんぽーん!!」
蛇で思いつくのはスリザリン。
スリザリンで父さん達と仲が悪くて、中でも一番険悪な2人といえば
「スネイプとシリウ・・・むぐっ!?」
「その名前は・・・・ね?」
ハリーの口に飴玉を一つだけ放り込み、
マグル界でも指名手配中である彼の名前が出るのを阻止する。
飴玉はハリーの口の中で転がり、よくわからない味を広げた。
不味くはないが凄まじく変わった味だ。
強いていうならマンゴーとナタデココを同時に食べてバタービールを飲んだら
こんな感じなんじゃないかと思える気がしないでもない。
「ほんじゃバーノン!ハリーは貰ってくよ」
「バーノン叔父さん、その・・・・・お世話に・・・なりました」
荷物をまとめたハリーは至極言いたくなさそうに、社交辞令を述べた。
それにはも横で苦笑いを・・・・
「あはは!言いたくない事なんか言わなくていいよ、ハリー」
するわけもなく、普通に笑ってた。
こうしてハリーは、得体の知れない女・・・のおかげで
無事ダーズリー家から出ることができたのだった。
「いっやー、バーノンちゃんが快く要求受け入れてくれて良かった〜」
車を走らせて10分。
ハンドルを握りながら、は爽快な顔でさっきから同じようなことを言っている。
「あの・・・さん?」
「」
「え?」
「でいーよ。敬語もいらない・・・で、なに?何か質問?」
「ぷ、!前、前ッ」
「狽、わっちゃぁッ!?あっぶなー!」
猛スピードを出してるにも関わらず余所見をしたせいで、
思いっきり道から外れて、危うく牛小屋に突っ込むところだった。
もしハリーが指摘していなかったら、今頃、罪もない牛達がバーベキューになっていただろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・惜しいことをした。
気を取り直して、ハリーは数々の疑問の中から抜粋した一番気になることを聞いた。
「は父さん達の友達なんで・・・・・なの?」
「そーだよ。みんなと一緒のグリフィンドール出身なの」
「じゃあ本当に父さんと・・・同い年・・・・・?」
「そりゃまあね」
色んな意味でショックだ。
だって、どう見てもは20代で、
100歩譲ったってシリウスおじさんやルーピン先生・・・それにスネイプと同い年になんて見えない。
「あと、さっき使った魔法・・・・みたいなものは一体・・・」
「魔法・・・・って、バーノンちゃんに使ったやつのこと?」
の聞き返しに無言でコクリと頷く。
あの不思議な魔法は何なんだろう?
と言うか、あれが魔法なのかどうかだって分からない。
「あれはね、あたしが作ったオリジナルの魔法なんだ」
「作った?!魔法を??」
「うん」
なるほど・・・。
それならホグワーツで習わないのは当たり前・・・なのかな?
「あ、そういやバーノンが来た時に部屋にかけた防音魔法、解いてないけど・・・・・まっ、いっか」
「防音・・・・・だからペチュニアおばさんとダドリーが起きて来なかったんだね」
「ビンゴ!そーゆこと。他に聞きたいことは?」
「あ!あと1つ!!」
「なに?」
「えっと・・・バーノン叔父さんとは、どんな関係なの?」
ハリーにとって、ある意味で最大の疑問。
ここまで聞いた話が本当なら
は正真正銘ホグワーツ出身の魔女。
一体どこでバーノン叔父さんと関わりがあるというのだろうか?
「バーノンとはね、ボーイスカウトとガールスカウトの英伊親睦会で知り合ったんだ」
「えいい?」
「英はイギリス、伊はイタリアのこと」
「それじゃは・・・・」
「イタリア人ってことになるかな、国籍上は・・っと!?」
スピードを落とさずに急カーブを曲がったせいで
シートベルトをしていなかったハリーの身体は強く影響を受け、の膝に転んだ。
ハリーの手と顔はの柔らかい脚に乗ったおかげで、衝撃を受けることはなかったが
嬉し恥ずかしのハプニングに、どちらかと言うと心臓が衝撃を受けた。
「ご、ごめんなさい///!!」
「いいって。それより大丈夫だった?」
「はい、だ、大丈夫です・・・」
思わず言葉遣いが敬語に戻ってしまう。
ハリーは急いで起き上がり、助手席に座りなおし、今度はしっかりシートベルトを締めた。
「ハリー、顔赤いけどどっかに打った?」
「平気だよっ///どこも打ってない」
「そう?ならいーんだけど・・・」
「と、ところで、僕ら何処に向かってるの?」
顔が赤いという事実をどうにか誤魔化そうと、ハリーは答えがほとんど決まってる質問をした。
「んっふっふ、何処だと思う?」
「・・・・の・・家?」
「流石ジェームズの息子。いい読みしてるじゃん」
の手が軽い音をたててハリーの頭に乗せられ
くしゃくしゃな髪を余計にくしゃくしゃにした。
でもハリーは、そうされることが何だかとても心地よくて、されるがまま撫でられた。
きっと父さんと母さんの手も、こんなふうに温かくて優しかったんだろうな・・・。
「ねぇハリー」
ふいに手の動きを止めて
が少しだけ真面目な口調ではっきりと呟いた。
「あたしはリリーにはなれない。だからハリーの母親にもなれない」
「・・・・・・・・・・・・うん」
「だけど、あたしはハリーの家族になりたい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
独り言のように言う。
独り言のように相槌をうつハリー。
余計な言葉はいらない。
早く、早く・・・
続きを。
「ハリー、あたしと家族になって?」
疑問系ではあるが、その笑顔は確信しているのだろう。
ハリーの答えを・・・・。
そしてハリーの答えも、ダーズリー家を出た時から決まってる。
「・・・・・・もちろんだよ!僕もと家族になりたい!!」
今まで生きてきた中でも最高に嬉しい。
ダーズリー家を出れたばかりか、父さんと母さんの友達である人と暮らせるなんて。
こんな良い日はあっただろうか?
自分が魔法使いだと知ったときと同じくらい嬉しくて仕方ない。
意識しなくても自然と笑顔になるなんて、こんなことは初めてだ・・・。
きキィ・・・・・っ!!
長い車での旅を終えた2人がついたところは、田舎。
果てしなく田舎。
ここに来るまでで最後に見た店は30分ほど前の場所だった。
周辺も遠く離れたところに民家が数件あるくらい。
さっきも言ったが、とてつもなく田舎だ。
そして・・・・
「、ここが・・・・」
「そう。あたしの家」
車が止まったのは建物の裏。
ドアを開けると草の匂いがして、都会にはない気持ちのいい酸素が肺に流れ込んできた。
はトランクを開けてハリーの荷物を出すと
それを半分だけ渡して、表口へ歩きだした。
ハリーも慌ててついていく。
「、荷物くらい自分で全部持つよ」
「いーからいーから。子供は大人に甘えとけ」
「で、でも・・・・」
自分より低い身長の華奢な女の人に、そう言われても素直に聞く気になれない。
と、いうのがハリーの正直なところだ。
しかも、その言葉遣いで更に幼さに拍車がかかってしまっている。
それに気づいているのか・・・それとも気づいていないのか。
とハリーはそんなふうに喋りながら、
裏からぐるりと回って表口・・・と思われる場所にきた・・・・・が
入り口がない。
家の正面なのは間違いないのだが、木の垣根が端から端まで続いていて入れない。
どうやって入るんだろう?
下を潜って?それとも箒で上を通るんだろうか?
ハリーが悶々と考えていると、不意にが垣根に手を触れ・・・
「時は金」
ぶわぁっ!ザザザ・・・・
一言、の口から呪文が囁かれると
目の前の木々の根が足のようになり、勝手に歩いて敷地内への入り口を作った。
わりと驚愕的な光景にハリーは半開きになった口が戻らない。
まるで躾の行き届いた暴れ柳のようだ・・・・。
いや、それよりも・・・・
「・・・今の合言葉・・・」
「言わないで。あたしが決めたんじゃない」
は「あのクソ獅子舞・・・・」などと口走りながら
庭の中へと入る。
ハリーもそれに続く。
芝生の絨毯を歩いてる途中、ふと後ろを振り返ると
また木が勝手に歩いて入り口を消そうとするところだった。
「さーてと、やっと着いた!たっだいまー」
「お邪魔します」
「ストップ!ハリー・・・やり直し」
中に入ろうとしたハリーを外に押し戻す。
「ハリー、家に帰ったらなんて言うか・・・知らない?」
「・・・・・・・・・・・・・・・”ただいま”?」
「正ー解v」
・・・・・・・・・・・・そうか、ここは僕の家でもあるんだ。
僕とは家族なんだから・・・。
「ただいま・・・・それと、これからよろしく、」
「おかえり。こちらこそよろしくハリー」
ふふ、とお互い笑いあって
ハリーは家の中に改めて足を踏み入れた。
中は明るく、家中に電気がついている。
「、誰か一緒に住んでるの?」
「あれ?言ってなかったっけ・・・・あたし今・・「ーッ!!」
どたどたどたどたどた
っずげげごげがガッ!!!
「・・・・・・・・・・・・・今の音」
「あっちゃー、起きてたのか・・・」
しまった・・・と額に手をあてながら、ベタな後悔のポーズをとる。
ハリーは何が何だか分からず音のした方向・・・恐らくリビングであろう部屋のドアを見ようとした矢先・・・
がちゃっ!!
ドアが開き・・・・・
「ーーーーッ!!」
ボロボロのシリウスが飛び出してきた。
「!何処に行ってたんだ、こんな夜中に!!」
「もう明け方だってば」
「そうだ!明け方だ!!朝帰りなんて・・・っ相手はどこのどいつだ!?」
「だから違うっちゅーに」
「俺じゃ駄目なのか?そうなのか?!俺のどこが悪い!?」
「悪くないから、もう黙ってよ・・・ハリーが怖がる」
「黙ってられるか!!ハリーが怖がろうと何だろうと・・・・・・・・・・・・ハリー?」
「そう、ハリー」
ほら、と言って背中にいたハリーを自分の前に出し
シリウスと対面させる。
どっちも驚きの余り固まったまま動かない。
「ハリー、シリウスもこの家の家族だから。シリウス、ハリーも今日から家族ね」
両者の肩を叩いてが言った。
何はともあれ
今日から家族3人の新たな生活が始まる・・・。
地上最強になんてなろうとも思わない
大事な人に必要とされる力と
大切な存在を護れる強さがあればいい
今 私はここに誓う
この体を流る血に懸けて
涙が溢る惨劇を全て 涙が溢る笑劇に変えてやる
裏話と書いてイイワケと読む・・・・C(他作品要素含が嫌いな方はご遠慮ください)
YA-HAーーー-!!
またやっちまったパプワとのリンク!!
生粋のポッタリアンで一部意味の分からなかった皆々様、すみません。
本日のパプワリンク要素〜。
ヒロインとハリーが敷地に入るときに言った「時は金」
PAPUWAで部下の中国人が盆について語った後にハーレム隊長が言った名台詞っス。
実はヒロインが合言葉を決めるときに、背後で面白半分に叫んだんです。それを・・・。
そしたら木達は声がでかかった隊長のを合言葉と認識しちゃった・・・・というオチです。
ちなみに合言葉は変更不可能(笑
今更ですが・・・うちのヒロインは隊長にいじめられてます。現在進行形で常に。
隊長はヒロインが大好きです。そらもう自分の娘のように可愛がってるつもりです。
父親のイタリア人が泣きたくなるくらい遊ばれてます。
母親はきっと面白がってるでしょうが・・・・。
詳しくはパプワ個人夢の「幸せ家族レポート」を読んでみてください。
本日、最後の詩も微妙にパプワリンク。
最強を求む母親とはゴールは違えど、同じくして逞しい信念を持ってるハリポタヒロイン。
・・・・・すんません、語っちまいました。