おはようさん。
全世界ガンマ団ファン女の子ら、元気しとるか?
今日は俺が皆のために、神秘のヴェールに包まれたガンマ団の内情を特別に教えたるわ。

ちゅーても俺も授業受けなアカンから、説明しっぱなしにはなれへんけど
そのへんは堪忍な。


そや!もう知っとるとは思うけど一応自己紹介するでー。

俺の名前はウメダ。
ガンマ団士官学校ナンバー1・・・と言いたいところやけど、今のところナンバー2や。
俺の上におるナンバー1については追々説明したるわ。



ほな、ウメダくんによる「チェキチェキ☆ガンマ団探検隊!」出動ー!!









部屋を出た俺が真っ先に向かうんは、当然やけど食堂。
厳しい士官学校の過酷な授業こなすには腹ごしらえは欠かせんスケジュールの一つなんやで。


食堂の入り口に置いてある食券販売機に小銭入れて、食いたいモンの食券を厨房のカウンターにおる
おばちゃんに渡したら、後は自分のメニューが来るの待つだけや。
けどな、大切なんは自分をアピールして、前のやつらよりはよ飯にありつくことやったりする。

俺は得意のトークでおばちゃんに顔覚えてもろたおかげで、けっこう優遇されとるわv


そんで、飯が来たら適当な席に座って勝手に食ってええんや。
まっ自由言うても、大抵は仲えぇ面子で食っとるな。

やっぱ飯は気心知れたやつと食うのが一番やろ。


そういう俺もいつも一緒に食うとるやつがおるねんけど・・・あいつまだ来てへんのか?



キョロキョロ食堂中を見回すが、俺の目当てのやつはおらん。
時間的にはそろそろ食い始めんと授業遅れてまうやんけ・・・。




「ウメダー!こっちこっち!!」



名前を呼ばれた方を振り向くと、でかいやつの影で見えへんかった場所に
座っとるやつを見つけた。

前におるやつがバカでかいせいもあるんやろうけど、食堂におる他のやつと比べても
明らかに低くて細いこいつがや。
うっすい茶髪と金の眼が特徴やな。

そんでもって、こいつが例の士官学校ナンバー1。

更に言うとくとガンマ団におる唯一の女やったりする。
歳は俺より2個下で今14やったか。


最初は「ほんまにコイツ女なんかい!」とか思うとったけど、最近はめっきり女らしゅうなったな。
・・・・・・顔と体つきだけやけど。
性格は会った時から進歩してへん。
好戦的で典型的な楽観主義者な上に、手癖も足癖も最悪な暴れ者や。


そないやつでも顔だけは、どーゆうわけか、ごっつ可愛ぇねん。
美少女・・・っちゅーたらええんかな?
少なくても今は女にしか見えへんわ。



そないなんが男所帯居たら不味いやて?


そら余計な心配や。
そない度胸あるやつは滅多におらん。

何たっての後ろには上のお方らが・・・・・・・・




俺は今日のメニュー焼き魚定職(味噌汁付き)を溢さないよう気ぃつけながら、の隣に腰を下ろした。
いつもやったら俺はの向かい側に座るんやけど、そこには先客がおったさかい。


その先客言うんは・・・・・



「だ!伊達衆のコージはんやないですかい?!」
「おお、わしを知っとるんか?わしも有名になったもんじゃのぉ」



さっき言いかけとった”上のお方ら”の一人、伊達衆きっての力自慢、武者のコージ。
日本刀で戦うタイプの団員で、その剛剣をくらったが最後、集中治療室行きは避けられへんっちゅー話や。

とは言うても、当の本人様はめっさ気さくな人で、そない鬼には見えへんけどな。




「おお、コージでねぇか」
ちゃんも居るだがや!僕らも一緒してもいいっちゃか?」
「み、ミヤギはんにトットリはん!?」
「お?おら達のこと知っとるだな」
「なんか嬉しいっちゃねv ミヤギくんv」
「そだな〜、トットリ♪」



コージはんとほとんど同じ反応をする2人。

金髪の猫っぽい方がミヤギはん。黒髪で犬っぽい顔の方がトットリはん。
2人とも伊達衆の1員や。

ミヤギはんはちょいと特殊なタイプの団員で
武器の”生き字引の筆”は、相手に文字を書くと、書いた文字のとーりにしてまう、なんとも不思議な武器や。
・・・噂によると、けっこうアホな方らしい。


トットリはんは忍者で、諜報作業が得意らしいわ。
以前は暗殺なんかもやっとったらしいんやけど、ガンマ団がお仕置き集団になってからは
仕事内容の大半が敵国の情報収集やら、前線の奇襲担当になったらしいで。
ミヤギはんとは、ベストフレンドっちゅーくらい仲のええ友達なんや。俺とみたいなもんやな(笑



「みなはん・・・・なして今ここおるんです?」
「そーいやそーだよ、一般団員の飯の時間って、あたしらより早いだろ?」



俺の疑問にが付け足す。
こない上役目の前にして堂々と飯頬張れるはタダ者やあらへん・・・。
俺なんて箸持つちょっぴし手が震えとるわ。

なんたってこないな上の人らと食卓囲むはめになるやなんて予想しとらんかって
緊張の1つや2つするんが当たり前やろ。



「今日わしらは遅番なんじゃ」
「そうだっちゃ、だから朝ご飯ゆっくり出来るだわいや」
「特別出勤ってやつだべ」
「ふーん、なんか偉そう・・・」
「ちゃうちゃう、”偉そう”なんやのぉて”偉い”んやっちゅーねん」



いまいち”伊達衆”の地位を理解してないに思わず突っ込んでもうた。



「”偉い”と”偉そう”ってどっか違うの?」
「全然ちゃうわ!もっぺん小学校からやり直して来ぃ!」
「あたし小学校行ってねぇもーん」
「せやったら、どーせやから幼稚園にでも入学したらどや?お似合いやで」
「そんなにガキじゃねーっつの!!」


ムキになるをからかうんは、やっぱオモロイなぁv
趣味にするんにはもってこいや。


俺がそないな事を思いながら、ふと正面を見ると
目の前に座っとったミヤギはんがじーっと俺を見とって・・・・

しかも、その眼に微妙に怒りに包まれとった。


気づくとトットリはんとコージはんも、ミヤギはんと似たような目で俺を見とる・・・・・。




「あの・・・・・なんでっしゃろか?」



恐る恐る聞くと、の正面に座っとったコージはんが俺を見なさって
えらいドスのきいた声でこう聞いてきた。



「ぬし・・・・・・・と付き合ぅとるんか?」
「はいぃ?!のわっ!?」



俺はコージはんの問いかけに驚きすぎて、コップに注そうとしていた急須の茶を
間違えて白飯の茶碗に注してしもた。



「今”はい”って言ったべ!?」
「言ったっちゃ!!ホントだらぁ??ちゃんと付き合ってるっちゃか?!」
「ち、違いますわ!付き合ぅてなんていまへんがな」



ミヤギはんとトットリはんが、ステレオで俺を問い詰める。
その顔はさっきまでの和やかな笑顔やなくて、鬼も裸足で逃げ出しそうなそんな形相。

特にミヤギはんは顔がキレイなだけに、血走った眼がめっさ怖・・・。


それより俺の白飯ぃぃ・・・。
あああああ、茶漬けになってしもた・・・・(泣




「みんな静かに食えよ!飯にホコリが入るじゃん!!」



ピタッ。



「すまんのぉ、怒らんでくれんか?ほれ、わしの煮魚摘んでええぞ」
「僕のポークカツも一片あげるっちゃ!!」
「おらは海老天丸ごとやるべ!」



騒いでいたかと思うと、の一言で今度はご機嫌取りに早変わり。
なんやモテモテやな・・・。

ミヤギはんなんて天丼の海老やってもうたから、ただの天ぷら丼やないか。
それ天丼やあらへんで。



「わーいv サンキュー」
「許してくれるだらぁ?」
「許す許す!あ!ウメダ、白飯やろーか?茶漬けになったんだろ?」
「お?ええんか?」
「うん。あたし皆からオカズ貰ったから平気」
「ほな、遠慮なく・・・・・・」



頂こうとの茶碗に手を伸ばしたが・・・・引っ込めた。



「やっぱ・・・ええわ」
「へ?なんで?」
「ええから、自分で食い。俺おばちゃんに頼んで取り替えてくれるよう交渉してくるわ」



がたっと席を立って厨房に急ぐ。
背後に伊達衆の皆さんの視線を感じながら・・・。


俺がの茶碗を取ろうとしたあの瞬間。
俺は確かに殺気を感じた。

正面から3つほど。


それが誰のものなのかは、言わんでも分かるやろ?


ちゅーか、そないに俺がの食いかけ食うんが気に入らんのかい、あのオッサンら・・・(プチ本音












「僕らはまだ朝ご飯の途中だがや!!」
「飯くらいゆっくり食わせてくれんかのぉ」
「んだ、おら飯は30分かけて食うって決めてっだ」


俺が何とか交渉を成功させて席に戻ってくると、そこではコージはんらが誰かと揉めとった。
その誰かはの横におって、暑そーなコートを律儀に着込んどる。

その人が誰なんかを俺が確認できたんは
喋り方が、俺とよぉ似たイントネーションやったからや。



「そもそもなして皆はん、こない遅ぅに食事してますのん!一般団員の食堂使用時間はとぉに過ぎてまっせ!!」


この京弁の方はアラシヤマはん。
伊達衆最後の一人や。
かなりの実力の持ち主で、強さは伊達衆4人の中では1位やと思う。

団内では2位だか3位だか微妙なことや。


取り合えず挨拶しとかな・・・。



「アラシヤマはん、お早うございます」
「なんやの?士官学生如きがわてに気安く話しかけんといて」



ピシャリと言い放たれてもうた。
相変わらず厳しいお人や。他の伊達衆の皆はんとはえらい違いやな。

特異体質で身体から炎を出せるんで、前線では大活躍しとるようなんやけど
何せ性格が今の通りやから人望は皆無や。



俺が内心そないに思うとると、ミヤギはんの隣におったトットリはんが
立ち上がってアラシヤマはんに言い返した。



「そーゆう言い方ないっちゃ!」
「わてが士官生にどない態度とろうと、トットリはんには関係あらしまへんやろ?」
「けんど、挨拶されたら返すのが礼儀だっぺ」
「田舎の礼儀はわてには分かりまへん」
「アラシヤマ酷いだがや!ミヤギくんとウメダに謝るだわいや!!」
「ミヤギはんには兎も角、なしてわてが士官学生如きに頭下げなアカンのん。嫌どすえ」



ミヤギはんもトットリはんに加勢して、口論になってもうた。

トットリはんは俺を庇ってくれたんやから、俺が止めるべきやろな。



「お二人はん、ええですって。アラシヤマはんの言うとおり俺がちょお気安すぎたんですわ」
「そげな事ないじゃろ。わしも今のはアラシヤマが悪いと思うげな」



コージはんまで参戦してもうた!
後輩思いなとこは、めっさ有りがたいねんけど、この場合どないしたらええんや?

こないな場所でこの4人に暴れられたら俺らも被害被るやん!


どうしたらええんやろか?

総帥呼んでくれば一発なんやろけど、幾らなんでもそれは無理やし
いっその事放っとくのどやろ?

いやいや、それはアカン。もっと効果的な手は・・・・


あるやん!!

めっさ効果的で効率的なええ手!!




「お前の出番やで!!!」



俺が思いついた最良の手段、それはの投入や。
なんや知らんが、上の皆はんはがお気に入りみたいやし(まあ俺もやけど)
なにしろならこの4人の間に入っても無事なだけの実力がある。


そう思うて勢いよく振り返ったまでは良かったんやけどな・・・



「はは?」
「おまっ!!なに自分の手まで食うとんねん!?」
「ひがっ・・・、こーひからもらっは・・にひゃひゃあのほねは・・・・のほひ・・・・
(違う、コージから貰った煮魚の骨が咽に・・・)」
「おのれはアホかぁ!!」



どうやら頼みの綱のは話を全く聞いてへんかったらしいわ。
ホンマに肝心な時に役に立たんやっちゃ。



「なにはんをアホ呼ばわりしとりますのん。雑魚の分際で調子に乗りすぎどすえ・・?」
「す、すんまへん」
「雑魚は雑魚らしゅう、他の屑共と遊んでなはれ」



つくづく手厳しい。
せやけど、アラシヤマはんの言うことはキツイだけで正しいことやったりするから、余計にグサリとくる。

俺は確かに士官学生ナンバー2やけど、ナンバー1のとの間には
ちょっとやそっとじゃ埋めきれへん差がある。

それ考えたら俺なんて雑魚なんやろけど・・・・


直接言われるんはやっぱキツイわ・・・・(凹




「ウメダは雑魚なんかじゃねーよ、あたしの友達に酷いこと言うな」



海老天を飲み込みきったが俺のフォローをする。
何気ええやつやな、お前。俺ちょっぴり感動したわ。



「この次言ったらあたしアラシヤマの友達やめる」



これで箸にポークカツ挟んでへんかったら、もっと感動したねんけどな・・・。


の最後の一言を聞いたとたん、アラシヤマはんは顔面蒼白して
眼にも止まらんスピードでの傍に駆け寄った。



はん、それだけは堪忍どす!謝りおすさかい、絶交なんて言わんといておくれやすぅ・・・!!」
「謝る相手が違うだろ?あたしじゃなくて・・・・・」
「Σあんさんウメダはんやったな?さっきはすんまへんどした、許してくんなはれ!」



突如俺の手をとってウルウルした眼で必死に許しを乞うアラシヤマはん。
はっきり言うて、かなり怖いんやけど・・・



「俺気にしてませんて・・・!せ、せやからそない謝らんで下さい」
「おおきに!おおきに!!」



言い忘れとってけど、アラシヤマはんは友達ほとんどおらんらしい。
総帥のことを親友言っとるんやけど、どーもそれも空回りしとるみたいやし
同僚の皆はんもあないな感じやし・・・。

もしかしてアラシヤマはんの友達ってだけなんやろか?

そもそもなしてのやつ、アラシヤマはんと友達なんやろ・・・。



「そ、それよりアラシヤマはん。総帥が招集かけてはったんやないんですか?」
「は!そやったわ!!皆はん行きますえ!・・・・・・・・・・って」
「皆ならあそこだよ」



が箸で指差した方向を見ると、お三方は食器を片し終わって、食堂から出て行くところやった。



ー!また飯一緒するべ!」
「今度は僕らが奢ってあげるっちゃよv」
「楽しみにしとるんじゃぞー!」
「わかったー!仕事頑張れよー!」

「ま、待ちなはれミヤギはん、トットリはん、コージはん!!ほなはん、またお喋りしまひょや」
「うん!アラシヤマまったねー」




嵐のように去っていった伊達衆の面々。

俺がやっと肩の力を抜いて楽になってる時にも、はミヤギはんから貰ろた海老天頬張ることに夢中や。
口いっぱいに突っ込みよって、そんなんでよぉ噛めるわ。


・・・・・・こいつが食うことと戦うこと以外で夢中になっとるの見たこと無い気がするんは
俺の気のせいやろか?



それはそうと、もうじき授業の時間や。




「ごっちそーさまでした!!ウメダは?」
「俺やったら、もうとっくに食い終わっとるわ。ほな教室行こか・・・・」
「なんかお前やけに疲れてねぇ?」
「心労や、心労」



やる気なさ満点で質問に答えながら、重たい腰をあげると
それと同時にスピーカーから聞きなれた声が鳴り響いた。



『ピンポンパンポーン・・・士官学校戦闘課所属、ウメダ。今すぐ医務室に来なさい。
繰り返します。・・・士官学校戦闘課所属、ウメダ。今すぐ医務室に・・・・・・・』



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「ドクターの声やな、今の」
「うん。ウメダ何かやったのかよ?」
「やってへん・・・・と思うねんけど・・・・・、取り合えず行ってみるわ」
「新薬の実験台にされるなよ〜」
「不吉なこと言わんとけ」



ここで一旦と別れて俺は一人医務室に急ぐ。

何で急ぐかなんて聞くんやないで?
ただでさえ”今すぐ”なんて言われとるんや。
これでゆっくり歩いて行ったら間違いなく、あの人の私的ラボに監禁されるわ。


俺にとって幸いやったんは、医務室から食堂までがそう遠くないことやな。




「失礼しますー」
「来ましたね。じゃあ早速これを飲ん「遠慮しますわ!」さい」



言葉の間に限りなくはっきりと拒否の言葉を挟むと、
ドクターはあの寒気のする笑顔で俺に近づいてきた。

や、殺られる・・・・。



「アンタ・・・・・・・・」
「な、なんですやろか?」
「・・・なかなかイイ度胸してますね。合格です」
「そら、どーも??」
「その度胸があれば平気でしょう。・・・・・どうぞ出てきて下さい」



ドクターは何処に言うでもなく、部屋中に響くようにそう言うた。

なんや、何が出てくるんやろ?
新たに作り出した地球外生命体やろか?


・・・・・・・・銃、手に持っといた方が良さそうやな。



スチャ。

右手をホルダーにかけて、どないな奴が出てきても対処できるよう構える。


・・・・・・・・・・今の俺、カッコええやろ(キラーン
惚れてもエエんで。




ドクターは俺が銃を構えても何も言わへん。
むしろ何や胡散臭げに笑てる・・・。



不安と好奇心に狩られながら部屋の様子を伺ってると、
ふいに気配が現れよった。
しかも3つもや。


取り合えず人間の気配やけど・・・・・まだ油断は出来へん!
人型しとる食人植物かもしれんしなぁ・・・・。



ばさ

ガタガタッ

ずずずずず・・・・・



ドキドキ心臓鳴らして待つ俺の思いをよそに、出てきたのは普通の人やった。
普通言うても、ガンマ団ならではの長身とガタイのええ身体はしとるけどな・・・。

それより何より、交感神経切断するほどビックらこいたんは、出てきた3人が標準外の制服着とったことや。
しかもその制服言うんが黒のレザーなんやから・・・・・


俺やなくとも魂抜けるわ・・・。




「いんや〜、狭かった狭かった!やっぱ棚の間は無茶だったわv」
「ふむ、ベッドの下というのは意外と居心地がいいものだな。カーテンの中はどうだ、G?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・狭い」



どないして隠れてたんや、この人ら・・・・。
特に金髪の・・・・・ロッドはんやったっけ?明らかに棚と棚のスペースよか胸板厚いやんけ。
いや、無理やろ色々と。



「こんな事もあろうかとから狭いスペースでの隠れ方を聞き出しておいて正解だった」
「流石に俺らじゃ天井にヘバリつくのは無理だったけどなv」
「引き出しは荷物さえ入ってなければイケただろうがな」
「マジで?!マーカー入れるの??!!」



ちゅーか幾ら気配殺しとったからって、この人らが隠れとったの
なんで俺わからへんかったのやろ・・・?

俺が自分の五感に疑問を抱いとると、ドクターが話しこんどる3人に話しかけた。



「アンタら、ここに来た目的忘れて井戸端会議してんじゃないですよ」
「わりーわりーv ・・・・・で、この緑の坊やがウメダ?」
「ええ」
「手間をかけたな。一応礼は言っておこう」
「礼言う割には偉そうな態度ですねぇ、ま、いいでしょう。私は授業があるんで行きますから後は適当にどうぞ」
「へ?ど、ドクター!?」



行くって、俺はどないしたらええねん!!
俺かて授業あるんやぞ!?そもそも、なして特戦部隊がこないな場所におるねんて!



「ああ、その人達アンタに用があるらしいですよ。じゃあ私はこれで・・・・・」
「俺に用!?ちょっ!待てやドクター!!」





ぴしゃり・・・・・・・・。




ドクターはさっさと部屋を出て教室に行ってしもた。
残されとるんは俺と・・・・・・・



「さて、では話を聞くとしよう」
「・・・・・・・・・・・・ん」
「そー怖がるなって、お兄さん達優しいからよ♪」




殺しのエキスパート・・・・・もとい笑顔の素敵な特戦部隊の皆々様や。









「それで・・・・俺に用って、何ですやろか?」
「その前に聞くが、今の士官学校の生徒でと一番親しいのはお前で間違いないな?」
「え、と・・ですか?」
「そうだ、早く答えろ」



う〜ん、は誰とでも仲はええけど、いっつも一緒におるんは俺だけやし・・・
実戦訓練で組むんも、朝昼の飯も大抵一緒や。


うん、間違いあらへん。



「はい、俺やと思います」
「なら聞くが・・・・それは友人としてだろうな?」
「へ?そー言いますと?」
「だーかーら、俺らが聞いてるのは、お前とがデキてるのかってことだよ!」
「デキてる・・・って」



それはつまりや、それは俺とが恋仲かっちゅーことか?


まあ3人のマジな目つきからしてそういう事なんやろけど・・・・・・
もしかしなくても、特戦部隊も狙いっちゅーことかいな。

伊達衆といい、この人らといい、ロリコンも大概にせぇよオヤジどもが・・・・・(モロ本音




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうなんだ?」
「ちゃいます」
「本当だろうな?もし嘘でもついていようものなら・・・・・・・・」



マーカーはんは何処からとも無く取り出した青龍刀の刃を舐めた。
ドクターの薄ら笑いとタメはって恐ろしいで、この人の真顔・・・。


俺はかけられとる疑惑を晴らすために、必死に首を横に振る。
そらもう取れそうな勢いで必死にや。



「ついてまへん!道頓堀の食い倒れ人形に誓って嘘なんてついてまへん!!」
「だってよ、信じてやればマーカーちゃんv」
「・・・・・・・・・いいだろう」



そう呟いてマーカーはん俺への威嚇の視線と、半分晒していた刃を鞘に収めて
青龍刀自身もまた何処かへしまい込んだ。

助け舟を出してくれたロッドはんが天使のようや・・・。




「じゃ次は俺の質問に答えてもらうよん♪」
「お手柔らかに頼んます」
「最近さ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・育ったか?」
「育つ?ああ、背やったら今140半ばくらいやと思いますけど・・・」
「違う違う。そーじゃなくて、」



ちょいちょいと指で俺を呼ぶ。
それに従ってロッドはんの近くに寄ると、あまり意味のない手を俺の耳元に寄せて
子供の内緒話のように言うた。



「俺が言ってるのは〜、胸とか腰とか・・・あと脚とかv」
「ぶはッ!?何考えとるんやアンタ!」
「だっても、もう15じゃんv そろそろあっちこっちでっかくなる頃だし、あ〜!楽しみだぜぇ」



なにが楽しみなんや!!
ありえへん!ありえへんで、この男!!

たれ眼がエロ目になっとるさかいにッ!



「手元に居りゃ俺が毎日揉んだり舐めたりして育ててやるのになぁ〜♪ざーんねん」
「もっ・・・舐め・・・・ッ?!」
「なに、お前もしかして童貞くん?」
「どぉぉ?!せ、せやったら何やねん!!」
「夜のおかずに使ってもいーけど、間違っても本人使うなよ。あいつのバージン俺が予約してんだからv」



次から次へと出てくる、その手の用語・・・。
アカン・・・・・この人根本的にアカン。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・止めな。




「それに、あいつ擽られるの弱かったから絶対感度バッチリだぜ、イー声で鳴いてくれそv」
「もう止めやー!それ以上言うんやない」
「押し倒された途端に大人しくなって可愛いこと言ったりしてv あ、でもちょっとくらい暴れるのも良くねぇ?」
「知らんわ!!」
「ふ〜、お子様はこれだから・・。嫌がって暴れんの押さえ込むってのがまた堪んねーんだよv 男のロ・マ・ン☆」



この妄想男はーー!
俺の鋭い突っ込みもろともせんでバシバシ返してくるわ、なかなかツワモノやで・・・。

東京モンの一人も黙らせられんなんて、このままや関西人の失格やで、俺!



「縛りより手で押さえつける方が雰囲気増すよなぁv つーか、いっそのこと手錠ってのもアリかぁ?」
「止めろ言うとるんが分からんのかい!歳考えやオッサン!」

「あえて処女喰わないで犯すだけ犯すってのもいいかも♪うっわ、いじめてやりてぇ〜!」
「変態にも程があるちゅーねん!ええ加減に・・・」

「素っ裸にして、何時間も可愛がってやるとか・・・・・・・・、でもって処女食いはバックに限るよな☆?」
「いや俺は普通の体位で顔見る方が・・・・・・・て!アカン!ノセられてしもぉたーーー!!」
「あ〜、それもイイよな。あと駅弁?でも処女にはキビシすぎ?」

「俺は関西人失格や!父ちゃん母ちゃん許してぇな!俺は・・・俺は一流の芸人になれへんかったーーー!」
「・・・・・でも駅弁の密着状態で「許して・・・」とか言われて泣かれるのも最っ高〜に・・・



「蛇炎流」



ごおぉおぉおおッツ!!



「「あっぢーーーー!水水水!!!」」
「ロッド、を使って下種な想像をするな!ウメダとか言うお前も一人で喚くな、馬鹿者共が」



マーカーはんが何や突っ込んどるけど、俺とロッドはんには、そないな余裕あらへん。
冷蔵庫にあった冷水を拝借して慌てて燃え盛る火ィ消して、ようやく落ち着けた。

・・・にしても、噂の炎をまさかこの身で体験するはめになるとは、それこそ夢にも思わへんかったで。



「G、お前は何か聞くことはないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1つ」
「出来たらマトモな質問お願いしますわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・のスリーサイズを・・教えてくれ」
「ぶぅッツ!?」



この人もロッドはんと同類か?!

俺が身構えてると、ロッドはんがGはんの肩に嬉しそうに腕を乗せた。
目がまたエロ目や・・・。



「Gも好きねんv つかお前がそーゆうこと言うと思わなかったぜぇ、ムッツリってやつかぁ?」
「どういうことだ、G」
に・・・・・服を送りたい。・・・・・・・・・・・・・・匿名で」



ああ、そういうわけでっか。
ほんなら納得や。Gはん裁縫好きらしいからなぁ。

せやけど・・・・・



「俺のスリーサイズなんて知りまへんで」
「当たり前だ。知っていたら、さっきのような温い炎じゃ済まさん・・・!」
「スリーサイズ調べるのもいいなv もち素手で♪」



一人違う話をしとるけど、それは無視や。



「スリーサイズやったらドクターに聞いた方が確実やと・・・・」
「Σあの変態医者、の生肌触ったの?!」
「あんたはそれしか頭に無いんかい・・・・・」
「身体検査の結果・・・ということか?」
「はい、1ヶ月に1回やってますから結構当てになると思いますけど」
「・・・・・・・・・・・そうか、わかった」



Gはんは早速ドクターの机を荒らし始めた。
勝手にええんかなぁ?

まあ俺には関係あらへんな。


ちゅーか、俺的に思うんやけど・・・・・・



「皆さん、直接に会うたらええやないですか」



知らん仲じゃないんやし俺に聞くより、よっぽど正確やないか。


・・・と、思うて言うてみたけど
なんや皆はん、途端に黙ってしもた・・・。


俺・・・なんや不味いこと言うてしもたんやろか?
心臓動いとる状態でこの部屋出れへんかったら、どないしよ・・・・・。

まだ生きたりへんで俺、堪忍してやぁ。


俺がドキドキ(ビクビク)しとると、3人が少し寂しそうな顔で




「それは出来んな」

「そーそー。俺達に会っちゃいけねーんだよ、獅子舞様の命令で」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




そう言うた。

理由は・・・・・・・・聞かん方がええんやろな。



「ま、そーゆう事だから、俺達がと会うのはアイツが士官学校卒業して特戦に戻ってきた時になるわけだ」
「そうなんですか」
「だからよ・・・・・・・・」
「ッ!?」



俺より10cmばかし背の高いロッドはんが、俺の胸倉を掴んで
意味ありげに下から眼を覗き込んでくる。

眼つきがごっつ鋭い・・・・これがマジモンの凄みなんか。





「俺らからアイツ奪るなよ?・・・・もし奪ったら俺、泣いちゃうからな」




口調は笑てるけど、眼が笑てへん。
相変わらずプロの・・・殺しのプロの眼で俺を睨んどる。


こないに逃げたい思うたんは、万引きに間違えられてしょっ引かれた小学4年生以来や・・・・・。
あの時は防犯カメラに助けられてん。



今回はそうはいかへんから、どうにか自力で脱出せな・・・・・・・・・・・・・・・・せや!



「わかりました!奪りまへんから俺もう授業行ってもエエですやろ?」



我ながらナイス案や。
これやったら何も不自然にならん。


「・・・ああ、いいだろう」


マーカーはんが静かに許可をくれた。
ほっ、作戦成功や。


「ロッド、脅かしすぎだ。坊やが怯えているぞ」


って、バレバレですかい。


「わぁってるってv じゃあ授業頑張れよん♪」



ロッドはんは案外あっさり俺を解放した。
最初から素直に言うたらえかったんか・・・。



「どうも。ほな俺はこれで・・・・・」
「あ!そうだ、あと一個聞きてーんだけど」



俺がドアを出ようとすると、最初とも、ついさっきとも違うテンションの声のロッドはんに呼び止められた。
振り向いたらロッドはんは明後日の方向を見ながら頬を掻いとった。



「なんです?」
「あーっと、なんつーか・・・・・・・、元気か?」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んん?






「もしかせんでも、ロッドはん・・・・・・・・・照れとります?」
「狽「いから元気なのか元気じゃないのか教えろっつの!」
「へへ、めっさめさ元気でっせ。実戦と飯の時間は、特に」



笑てそう答えると、ロッドはんは安心したような優しい目つきで
俺から眼を逸らした。



「・・・そっか、ならいーわ。・・・・・グラッチェ」
「ぐらっちぇ?」
「俺の母国語。意味は・・・・・・・・・・英語のサンキューと同じ」
「ほんなら普通にありがとう言うたらええやないですか」
「うるせーよ、授業あるんだろ、もう行けって」



シッシッと追い出す素振りで俺を部屋から追い出すロッドはん。

それにしてもロッドはん、あんな公然ワイセツ罪まがいのトークより
元気かどうか聞くほうが恥ずかしいなんて、変わった人やな。

特戦部隊も変人の集まりなんか・・・。










「ふぃ〜・・・疲れたわ」



医務室から追い出され、俺はようやく教室に行けた。

せやけど、教室に行ってみたら誰もおらへんよーになっとって、
代わりに前の黒板に”格技場移動”とだけ書かれとった。



そんなわけで、俺は挌技場への廊下を一人ぼちぼち歩いとる。



「伊達衆に特戦部隊に・・・・・今日はよぉ気ィ使う日やな」



はた迷惑や・・・。

俺はしがない一般学生やっちゅーに、と一緒におるってだけで
あないな眼にあうなんて・・・・採算合わんわ、ド阿呆。



「・・・・ちゅーても俺かて好きやから一緒におるねんけどな・・・・・・って、なに独り言言うてんや、俺」
「おい」

「そもそも何でアイツ、あないに上の方らに好かれるんや?」
「おい!」

「上層部のお偉いさんはロリコンやないとアカンっちゅー隠された条件でもあるんやろか・・・?」
「誰がロリコンだ、誰が」


「誰がって決まっとるやん。この組織の上の人らやっちゅーね・・・・・ん」




いつからか、俺の独り言に加わっとった誰かに
俺は何の躊躇もせずノリ突っ込みを入れた・・・。

その誰かいうんが、よりにもよってこの方やったなんて、今日の運勢はとことん最悪や。



「ほぉ〜、上の人間ねぇ・・・」
「という事は私は入らないな」
「何でだよ、サービス」
「当たり前だろう?私はガンマ団員じゃないからさ。そんなことも分からないのかい?ハーレム」



俺が突っ込みを入れた相手は、団内でも有名な2人。
ライオンのような風貌の方がハーレム様で中年とは思えへん美貌の方がサービス様で
この真逆な2人が双子やったりするから、余計に存在感濃すぎや。




「あ・・・・わわっ、すんまへん!俺とんでもなく馴々しゅう突っ込んでしもて・・・・そのッ」
「気にすることない。こんな獅子舞に気を使ったら人生の無駄だ」
「うるせーよ、そんなことより聞きてぇんだけどよ」
「はっはい!なんでっしゃろか?」
「ウメダって生徒知らねーか?」



へ?


ウメダ言うたら俺やけど・・・・なんやろ?
俺がこのお二人に探される理由なんてなんも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あった。




「あの・・・・・」
「知ってるのかい?」
「いや、知ってるっちゅーか・・・・・それ、俺なんですけど」



恐る恐る自白すると、お二人は同じような表情で顔を見合わせ
俺を値踏みするような眼で見てきた。



「お前がウメダだったのか・・・、そーいや聞いてた特徴のまんまだな」
「180前後の身長で短い緑髪に鋭い目つきの黒瞳。出身は大阪で現在16歳・・・・・・確かにジャンの調べの通りだ」



うおっ!細かッ!!

そないに調べられとったんかい、俺のデータ。
サービス様侮りがたしや・・・・。



それは兎も角、この2人が俺を探しとった理由は、多分・・・・



「お二人ものこと聞きたいんでっか?」
「「も?」」
「いやぁ、あのぅ・・・さっきも特戦部隊の方らに聞かれたんで、そうやないかなぁ・・・・と」



俺がここまで言うたところで、サービス様がハーレム様に侮蔑めいた視線を向ける。



「ハーレム、ここに着いたあとマーカー達になんて?」
「別に何も言ってねーよ。俺の用事が済むまで勝手にしてろって言っただけだ」
「ふーん。勝手にさせたせいで彼らに先を越されたわけだね」
「ちっ!あいつら・・・来月の給料引いてやる・・・!!」



うお、これが噂に聞いた給料査定かいな。

毎回こーやって給料引かれとるなんて、大変やなぁ特戦部隊・・・。
流石は配属されたない部署ナンバー1や。


ちゅーても特戦部隊はハーレム様に気に入られんと入れへんけどな。




「それで、どーなんだよ?」
「な、なにがですか??」
だよ!!!あいつ強くなってるか?」



獅子舞のような形相のハーレム様に話を吹っかけられて、
一瞬びびってしもたけど、すぐに質問に応対した。



「え・・ええ。入学してからずっとナンバー1やし、いくら俺が頑張っても総合点は一向に追いつけまへん」
「総合点は?それじゃあ科目によっては君の方が上なのかい?」
「科目によって?どういう意味だ、それ?」
「士官学校は1年に3回、10科目の試験があって、それの総合点が成績になるんだ」



サービス様が丁寧に説明する。

話の流れ的にハーレム様は士官学校出てへんのやろな。
性格からしてもそうやろうとは思うとったけど・・・。

どう見ても人から物教わるタイプには見えへんさかいにな。



は何の試験が苦手なんだい?」
「えっと、回避テストだけですけど・・・・・あいつ学年最下位なんですわ」
「どんだけ苦手なんだよ、それ・・・」


ハーレム様が呆れた・・っちゅーか「はぁ?」みたいな顔で突っ込んで
俺はの回避能力について、ちょびっと説明をくわえた。


は罠発動させるプロでっせ。まあ発動させた罠でダメージくらったことはあらへんけど」
「要するに隠されている罠を発見することが出来ない上に・・・」
「器用に全部発動させるわけか」
「その通りです」



お二方は何処か納得したらしい表情で苦笑いする。

そっれにしても似てへん双子や。
思うてることは同じやろに、仕草も目つきも全然ちゃう。



「なーるほどな。んじゃ、行っていいぜ」
「へっ?!ほ、ほんまですか?」
「何だよ、文句あんのか?」
「とんでもありまへん!ただ・・・・・特戦の皆はんは、もっと色々聞いてきよったんで・・・」


声がだんだん尻窄みになるんが自分でもわかる。
しゃーあらへんやん。

俺が喋るほどにハーレム様の顔が獅子舞みたいにごっつうなるんやもん・・・

あかん・・・泣きたなってきた。


「ほっほーぉ。んで、お前ぇはアイツらにの情報ぽいぽいと与えたわけか?あぁん?」
「すんまへんです、もう2度としまへんから堪忍して下さい・・・」


あー・・・俺今日いったい何べん堪忍してもらえばええんやろ。
もう3回くらい言うた気ィすんのやけど・・・・・。


「ハーレム、そのくらいにしておけ」
「・・・・ちっ。わぁったよ、おい・・俺の気が変わんねーうちにさっさと行け」
「へ、へい!お二人もお気をつけてっ!!」


とか言うて逃げたんはええけど、ガンマ団本部ん中で、あの二人に何に気をつけ言うたんや。
ここはハーレム様らにとったら自宅やで?めさ安全地帯やんか。

廊下をマッハ3で走りながら、俺は「やっぱ素直に吉本入っとくべきやったかなぁ・・・・」
なんて思いながら、挌技場にひたすらダッシュした。

これ以上、幹部クラスの人には誰にも会わん事だけを一心に・・・・・・





「祈っとったんに何でこーなんねん!応えろや、お稲荷はーん!!」


こないだ帰省した時、油揚げお供えしたったやん!!
もう神様なんて信じへん!!
お供えもなんもやらん!拝んでもやらんからなーーッ!


「なに叫んでんだ、あいつ」
「僕わかんなーい」
「私にも分からないよ」
「俺も・・・・いいか、俺もわからん」


よりによって、なして残りのお方らがまとめて居んねん。
ここは青の一族バーゲンセール大安売りかい。

安いもんは買ったるのが俺のポリシーやけど
流石に、総帥含む一族の核部分なんちゅー恐ろしいモン買われへんて。



「ドクター・・・何で・・・・・・・・」
「何でもなにも、授業変更した張本人たちですからねぇ」


性格悪げな薄ら笑いが憎い・・・。

しかも、総帥らが何故だかの前後左右を囲んどるんが更に憎い・・・。
なんやねん、あの人ら。


そないに思っとったら、偉そうな集団の中心部のが俺に気づき
手を振りながらこっちに走ってきた。


「ウメダぁー!おっかえりー!遅かったじゃんか」
「お出迎えありがとさん。けどそれ以上近づかんとき」
「・・・?なんでだよ??」
「眼で殺されるからや」


ちりちりと痛い4つの青い眼光。


「よく分かんねーけど、次あたしと組もうぜ。誰も相手してくんねぇから退屈してたんだ」
「それはエェけど・・・・・」
「やった!だからウメダ大好き!!」
「そかそか、俺も大好きやで、お前とかタコ焼きとか(笑)点とか・・・・」



ん?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大好き?




大好き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




、お前今なに言うた?」
「ウメダ大好き」



俺・・・耳クソつまっとるんかな?
やっぱ定期的に耳掻きで掃除せなアカンな。

うん。あかん。


あれ?アカンのは俺の頭か?




「どーしたんだよ、ウメダ。おーい、生きてる〜?ウメダってばぁ!」


ががっくがっく手加減抜きに俺を揺らすが、
俺は反応できへん。

せやけど、それは俺だけに言えたことやなかったみたいや。



「狽氓っ!!総帥がコタロー様の名前泣き叫びながら眼魔砲乱射しつつ走り去ったぞ!!」

「こっちはグンマ様が可笑しなコントローラー作動させて・・・・うわー!!妙なロボットが襲撃してきたぁーー!!」

「うおぁーー!?マジック様が色んな汁噴出してるぞ!!ぎゃぁ!煙がっ、ごほっごほッげふんッ!」

「ひゎわわヮ!?皆に早く逃げろ、逃げるんだっ!ドクターが暴走してメスとか変な薬巻き散らしてるーー!」

「キンタロー様!お願いです、4人と止めてくだ・・さ・・・・・・・。き、キンタロー様・・・・・?ひっ・・ぎゃぁぁぁあああああーッツ!!!」





あー・・・・・・に会えたんは確かに、確かにガンマ団のおかげや。

それに間違いない。


けどやっぱり、あの時×ん平師匠のとこに弟子入りしとくべきやった。
歌△師匠がえぇって我侭言うた俺を許したってや、婆ちゃん。俺どーしても■丸師匠が良かったんや。

それはそうと、婆ちゃん。
俺まだそっち行きたないから、護ってくれへん?
頼む!このままやと婆ちゃんの「世界一の芸人になれ」っちゅー遺言果たせへんやん!
ほんま頼むわぁ!!


へ?
言うこと聞かんで勝手に入団した俺が悪い?

そりゃそーなんやけど・・・・えぇ加減水に流してくれや。
遺言は必ずガンマ団で頑張って叶えるさかい、堪忍してぇな。




・・・・・・・・・・あ、4回目。















キミの愛は躯を突き刺す矛より痛く
キミの恋は心を薙ぎ払う剣より鋭い



矛のように痛めつけて 剣のように傷めつけて

毒のように僕を犯して ウイルスのように僕を侵して


愛はこの世で最強の毒
恋は無限増殖するウイルス