「よーし!目指すは取り合えずガンマ団員レベルだ!!」
「おー!」
××××年○月△日
と俺の修行生活が始まった。
「しっかしその格好は向いてないな・・・」
「だめなの?」
「ん〜、駄目じゃねぇけど・・・・動きづらいだろ?」
「ちょっと」
「やっぱりな」
俺が真っ先に取り掛からなくてはならないのは
の服の調達で正解らしい。
今こいつが着ているのは、ボロボロになっているものの
質の良い布を使っている俗に言うイイとこの洋服だ。
こんな服装では動きにくい上に、ちょっと街に行けば柄の悪い連中の的になっちまう。
「・・・って言っても、ふもとの街はガンマ団が屯してるし、国境超えには時間かかるし・・・・・どうするかな」
「どんな服ならいーの?」
「うーん。そうだな・・・・取り合えず動き易けりゃ何でも・・」
「じゃあコレに入ってるのは?」
そう言いながらは背負っていたリュックを地面に下ろし
中からGのマークが入ったランニングシャツを引っ張り出した。
「これ!」
「支給品か。これなら動きやすいだろうけどサイズがなぁ・・・」
俺が呟くと、はいそいそとシャツを広げて頭から被った。
すると予想通り
裾はダボダボ、肩はずり落ち
着ているというより完全に服に着られている。
「・・・でっかい」
「はは、そりゃそうだろうな」
「むぅ・・なんで笑うんだよ」
「悪い悪い。なんか可愛いから、つい・・な」
よしよしと頭と撫でてやると
はまた頬を膨らませて、ぷいっと明後日の方を向いてしまった。
「仕方ない。服はガンマ団が街から撤収してから見に行こうぜ。
あいつらだっていつまでも居座らないだろうからな」
「うん。わかった」
こくんと頷いて、シャツを脱ぎ捨てる。
色素の薄い髪がさらさらと揺れた。
改めて見るとは
キレイな顔つきをしてる。
キレイと言っても顔そのものがではなくて、
清潔感がある・・・という方の意味で。
絹糸のような髪と、大きくぱっちり開いた眼。
肥えていない程度にぷっくりした頬は飢えた事のない何よりの証拠であり
干乾びていない唇は乾燥したこの辺の環境からは考えられない。
ってことは、はまだ捨てられてから
まだ日が浅く
しかも、生まれはこの辺じゃなく、もっと違う何所か。
なのには親の顔を知らないと言う。
4〜5歳の子供が親の顔を知らないってことは、つまり物心ついた時は独りだったってことになる。
しかし、はこうも言っていた。
『起きたらここに居た』
・・・と。
これは矛盾だ。
捨てられたのは1年と経っていないだろうに
親を知らない。
どう考えてもおかしい。
「名無し?どーしたの?」
「お前、自分がどこから来たか分かるか?」
「ううん」
「親は?」
「知らない」
「いつからココに居た?」
「わかんない」
何度聞いても答えは変わらない。
やっぱり、何度聞いてもおかしい。
変だ。
「名無し?」
「・・・・・・・・・お前、ほんと変なやつだな」
「変ってなにが」
まあ、こんな子供に俺の疑問をぶつけたって仕方ないか。
もう何年かしたら、また改めて聞いてみよう。
「・・・・いや。なんでも」
「・・・・・?」
「そんじゃあ早速だけど、修行するか!!」
「するー!!」
謎だらけのと俺の生活は
まだ始まったばかり。
ずっと一緒に居られるわけじゃない
だけど だからこそ
僕はキミとの時間を大切に生きたいと思う
それが僕に出来るキミへの愛情
*あとがき*
元・赤の番人がなんだかちゃっかり更新されました。
美味しい思いしてるなぁ、犬のくせに。