空を見るのが好きだった・・・。
僕の予言 君の予感
「ふぅ〜、今日の洗濯終わりっと!」
第2のパプワ島に住むようになって半年が過ぎた。
青の秘石が作った島は、俺が入っていた特戦部隊が壊そうとしていた前の島によく似ていて
時々・・・・
本当に時々だけど、心が痛くなるときがある。
「リキッドくーん」
「やっほー」
「よ、エグチくんにナカムラくん」
「リキッドくんお洗濯〜?」
「ごしし〜」
「ほらほら二人とも、泡だらけになっちゃうぜ」
俺が使っていたタライの泡で遊ぶ2人(匹)。
後ろから抱き上げてタライから遠ざけて、タライの中の水を流す。
「あーあ、水なくなっちゃった」
「ちゃった」
「水遊びなら海でやんなさい。ちょうど今ならパプワも行ってるぜ」
「わかったー」
「ばいばーい」
ぽてぽてと癒される足音で海の方に仲良く歩いていく。
他の皆もだけど、あの2人(匹)は特に俺に懐いてくれてる。
この島は楽園・・・。この島は本当に俺に合ってた。
だけど・・・・・
「・・・・・・・」
ふいに口から漏れた。
慌てて口を手で塞ぐけど、言ってしまった言葉を取り消すことは出来ない。
そもそも誰も聞いてないやしないが・・・。
・・・。
昔、特戦部隊に居た俺の同僚。
ハーレム隊長が戦場で拾ってきた子供で、俺と同じ虐められポジションだった。
途中で除隊させられちまったけど、あいつは最後に、戻ってくるって叫んでた。
でも、あいつが戻った部隊には俺が居ない。
泣くだろうか?
いやいや、そんな奴じゃない。
怒るだろうか?
なんかそれも違う気がする・・・。
じゃあ・・・
「気にしない・・・・か」
俺なんか居なくても・・・変わりないか?
「僕のパンツ握って何してんだ、お前」
「うおっ!?パプワ」
突然かけられた声は海に行ってるはずのパプワ。
「お前海に行ってたんじゃなかったのかよ?」
「行ってたぞ。だけどお昼の時間だから戻ってきたんだ!」
「え?ああ、もうそんな時間か。悪い今から用意するな」
「僕はお腹が減った、早くしろよ」
「わん!」
「へいへい、解りましたよー」
「リキッド、お前さっき何考えてたんだ?」
てきぱきと昼飯を作って、3人で(2人と1匹)で食べていた時、パプワが突然言い出した。
「へ?な、何でだよ」
正直けっこー焦った。
今まで一緒に居たけど、パプワが俺の考えてること聞いてきたのなんか初めてだったし
横を見ればチャッピーまでこっちを見てる。
なんか軽い尋問状態?
「え〜っと、なんつーか・・・・思い出してたんだよ。昔のこと」
「ガンマ団とかいうののことか?」
「それも・・・・だけど、」
話すかどうか迷った。
結構複雑なことだし、色々あるから・・・。
でも俺は結局パプワの目を逃れることができなくて、ちみっこにも解りやすいように話した。
「・・・・・・・・・ってわけなんだけど・・・」
俺が話し終わった後、パプワは黙ったままだった。
おかげで妙に居心地が悪い。
何か喋ってくれよパプワーーー!!
「お前は・・・・後悔してるのか?」
俺の願いが通じたのか、パプワがふと呟く。
「な、何をだよ?」
「この島の番人になったこと」
「Σそんなわけねーだろ!ただ・・・との約束破っちまったから」
あいつは戻って来ると言ったのに、俺がそこには居ない・・・。
「リキッドはと約束したのか?」
「約束っつーか・・・」
「してないだろう?それは破ったとは言わないぞ!」
そりゃそーだけど・・・・
「それに・・・はそんなやつなのか?」
こんなに喋るパプワを見たのは初めてだ。
別に元同僚のドイツ人みたいに無口なわけじゃないけど、1人でズバズバ喋るのは珍しい。
「僕はに会った事はないが、お前の話に出てくるは友達を忘れるようなヤツじゃないぞ」
「っ・・・!!」
そうだ・・・・。
そうだった。
あいつは・・・は誰か居なくなって気にも留めないようなヤツじゃない。
確かに、泣かないかもしれない。
怒らないかもしれない。
あいつは・・・・
「はきっとお前を探すんじゃないのか?」
「そーだな・・・きっとそうだ」
居ないと知ったら、自分で探す。
会いに行く。
これの知ってるはそんなやつだ。
「僕もに会ってみたいぞ。なぁチャッピー」
「わうん!!」
「もしかすっと、そのうち俺を探しにこの島まで来るかもな!」
そんなわけ無いだろうけど、そう思えるだけで幸せになれる。
とパプワとチャッピーと4人で
この島で毎日を過ごせたら
それは俺にとって本当の楽園になるだろう。
「さてと、僕とチャッピーは山に行ってくるから洗濯物よろしくな!」
「洗濯ならさっき終わったぜ」
「まーだまだあるぞ。ほら」
どこからともなく持ってきた山積みの洗濯物。
マジでどっから持ってきたんだよ。
「じゃあ頼んだぞリキッド」
「わおーん」
そう言ってまた明るい外に出て行った。
ハイスピードな生活してるぜ、まったく。
俺は両手いっぱいに洗濯物を持って、外に置きっぱなしのタライまで歩いた。
外に出た俺を南国の暑い日ざしが射抜く。
空は快晴。
どこまでも澄み渡った一面の青空。
「そういえばのやつ・・・空が好きだって言ってたっけな」
ふと頭に蘇る昔懐かしい記憶の一欠けら。
「なぁ、外ばっか見てて飽きねぇか?」
「う〜ん、暇だけど飽きねーよ?」
「??」
「だってさ、地面からは見上げるしか出来なかった空が、こーんな近くにあるんだぜ♪すごくねぇ?」
「まあ俺もここに入るまでは空の上の生活なんて考えらんなかったけどな」
「そーだろ?それに空見てるとわくわくしねぇ?」
「わくわくぅ?」
「うん!!真っ青で広くって、端っこまで行きたくなる!」
「空に端なんてねーだろ?」
「なくても行きたいの!」
「じゃあ見つけたら俺にも教えろよな」
「リキッドも行きてーの?なら2人で競争しよーぜ」
「ははは!本当にあればな」
「、もしかしたら俺が今居るここが空の端なのかもな」
どうする?俺が先に着いちまったぜ。
お前も早く来いよ
「なーんてな!」
空を見上げればあの時と同じ一面の青。
白い雲がやけに立体的で、かくれんぼでも出来そうだ。
特戦部隊の飛空艦ほどじゃないけどココも空がすげー近いぜ?
「見てるか?」
この空を・・・どこかで。
「信じていいよな?」
同じ空を見てるって。
「今も・・・・・笑ってるんだろ?」
空の下、空を見て、この青空のようにキレイに
「俺は・・・・・・・」
お前と、この空を共有できてるよな?
ごめんな。
お前が特戦部隊に戻っても俺は居ないけど
忘れないでくれよ?
俺も
「絶対忘れねーから・・・」
俺のこの願いのせいなのか、
この島の日常は半年後訪れるコタロー、その後に来る特戦部隊、そしてその更にあとにやってくる・・・
と、これは言わないでおこう。
とにかく一気に急展開を見せるのだ。
空を溶かすキミの笑顔
空に届くボクの願い
ねぇ もうすぐだよ?
きっと会える