「リキッドォーーー!!あたしもうやだー!」
がそんな事を叫びながらパプワハウスのドアを蹴破って俺に激突してきたのは、
ちょうどちみっこが寝入って、明日の朝飯の仕込をしている時だった。
「こんな時間にどーしたんだよ」
「聞いてよ!あいつらあたしの安らぎの時間を根こそぎ奪うんだよ!!」
突撃してきたの様子は普通でじゃない。
なんたって怒りに満ち溢れた鬼のような表情で俺の胸倉をがっくんがっくんと前後させてるんだからな。
今度は(ここ重要)一体隊長たちに(ここも重要)
何されたんだろうか?
「安らぎの時間?なんだよそれ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ろ・・かん」
小声だったためよく聞こえなかった。
「悪ぃけど、もー1回言ってくんねぇ?よく聞こえな・・・・「風呂の時間ッ!!」
真っ赤な顔で叫ぶ。
俺としては何がなにやら・・・・
「風呂って・・・狽烽オかして覗かれたりしてんのか?!」
「それならまだイイよ!!」
ちみっこ達が寝てるのも忘れて叫んじまったけど、
の声ときたら・・・・俺の大声も霞むくらいに盛大な叫び声だった。
「聞いてよ、つーか聞けよ!あの不良高齢者予備軍のヒドさを!!」
「ふ、不良はともかく高齢者は言いすぎじゃ・・・」
50目前なのは、まだ隊長だけだぜ。
「んな事ァどーだってイイんだよ!」
「わ・・・分かっ・・た。き、聞くから・・・・首絞めないで・・・・・・首・・」
遠のきそうな意識の中で、俺は辛うじて動く唇に全神経を集中させて訴えかけたが
当のは・・・・・
「聞いてくれんの!流石リキッドv」
とびっきりの笑顔をして、嬉々として語りだした。
俺の首を思いっきり「きゅっ」としめたまま・・・。
***
「、食事にする前に汚れを落として来い」
夕飯の準備をしていたマーカーが、外から帰ってきたを見るやいなや言い放った。
「え、風呂ならあたし後でも・・・・・」
「そんな汚い格好のままなら私の作った物は食わせんぞ」
「今すぐ行って来る!」
瞬きする一瞬の間に、は風呂場に直行した。
チャイニーズの口元が怪しく弧を描いている事に全く気づきもせずに・・・。
「いぇーい、一番風呂〜♪」
風呂に入るのは面倒だが、嫌いなわけじゃない。
むしろシャワー浴びたり、熱いお湯に浸かるのは大好きだ。
西洋人が過半数の獅子舞ハウスだが、
風呂場は何故かユニットじゃなく、脱衣所と洗い場が別になった東洋風。
設計したのがマーカーなのだろうか?
それとも単に広い風呂場がよかったのだろうか?
そんな事を仄かに考えつつ、着ているものをポイポイと脱ぎ捨てて
タオルを持って洗い場に入った。
は早速椅子に腰掛けて、シャワーを全開にした。
全身に当たる強めの水圧が気持ちいい。
脇のカートに置いてあったシャンプーのポンプを押して
濡らした髪に塗りこみがしゃがしゃと掻き混ぜると過剰なほどに泡が立って
顔のほうまで垂れてきた。
その間も出しっぱなしのシャワーからは絶えずお湯が出ていて、もくもくと洗い場を湯気が包んでいく。
「このシャンプー誰のだろ、泡がすんげぇ出る」
長い髪に白い泡が膨らむ。
顔に垂れ流れてくる泡の量がだんだん多くなってきて仕方なく洗っている最中は目を閉じることにした。
黙々とひたすら洗う。
「、着替えはここに置いて行くぞ」
ドア越しに聞こえる声。
泡のせいで目は開けられないから姿は確認できないが、間違いなくマーカーだろう。
「うん、ありがとー」
「どうでもいいが脱いだものを散らかすな、馬鹿者」
「へへ、ごめん。あとでやる」
「いや・・私がやっておく」
珍しい。いつもなら絶対自分でやれって言うのに・・・・。
明日はヒョウでも降るかな?
「タオルやらは取り合えず私のものを使って構わん」
「つーかどれがマーカーのだよ」
「ふぅ・・・。一度しか言わんから、よく聞いておけ」
「はーい」
がらっ・・・・・
「後ろにある竿にかけてあるのがボディタオルで右から順に隊長、G、私、ロッドのものだ。
湯船の右に置いてあるタオルは兼用だからな、好きなものを使え。
脱衣所にあるバスタオルは名前のタグが入っているからそれを見ろ。わかったな」
「ん。わかった、後で見てみる」
「そうしろ。それと、30分もしたら夕げだ、程ほどで出て来い」
「りょーかい」
ぴしゃんっ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、あれ?
今マーカー、もしかしてドア・・・・・・
・・・ッツ///!!
「開ける必要なかっただろ!エロチャイニーズッ///!!」
「今更気づいたか、馬鹿者めが」
「開き直ってんじゃねぇぇぇえええ!!」
***
「・・・と、ドア越しにこんな会話をしたのが、まず1日め」
「マーカーってそーゆうやつだったか?」
「信じねーのかよ」
「いや、信じるけど・・・・・」
から聞かされた話は、俺の中の中国人像を音を立てて破壊された。
そんな俗なことを、あのマーカーがやるなんて・・・
ロッドや隊長じゃあるまいし・・・。
だが、被害者のがそう言ってる以上、紛れもない事実なんだろう。
「んでもって、2日目はもっと最悪!!」
「え、もっと・・・?」
果てしなく漂う俺の嫌な予感。
***
「あー・・昨日はマーカーのせいで散々だった」
夕飯が終わって、みんな談話室から散り散りになってきた時間帯を見計らって
は一人部屋に行き、着替えを漁っていた。
「今日は絶対ぇ鍵かけよ」
薄手のランニングと支給品のボクサーパンツ(♂もの)だけ持って部屋を出て
風呂場に急いだ。
早々と脱衣所に入ると、すぐに鍵を閉めて
ドアが開かないことを厳重に何度も何度も確認する。
そして完全に閉まったと安心すると、荷物を適当に置いて衣服を脱ぎだした。
「あれ?何か・・・やけに湯気すごいな」
誰かが入った後なのだろうか?
「そーいや飯の後にロッドがすぐどっか行ったっけ。あれ風呂行ったんだ」
一人納得しながら一枚、また一枚と服を脱いでいく。
そして一糸纏わぬ姿になると、自分用に新たに用意されたタオルを持って
曇った洗い場のドアを・・・・・開いた。
「うわっぷ!何この湯気!!」
密度の濃い白い気体がに襲い掛かる。
いくら前に入った者がいるとはいえ、この湯気の量は尋常ではない。
最も・・・・
誰かが入ってる最中なら、それほど不思議ではないが。
「わぁお、イイ眺め〜vVサービスいいじゃ〜ん♪」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぴしゃり。
「あたしの眼と耳・・・おかしくなったかな?」
今・・・・湯船に悠々と浸かるイタリア人が居た気がしたんだけど。
念のため干してあったバスタオルを身体にしっかりと巻きつけてから
もう1度確かめようと、ドアをほんの少しだけそーっと・・・
「どーしたんだよ?一緒に入ろうぜぇvV」
開けようとしたら、中からバーンと一気に開けられた。
うん。見間違いじゃない。
間違いなくロッドだ。
「ろ、ろろろロッドぉ?!お前もう出たんじゃ・・・ッ!」
「俺が長風呂なの知ってんだろv」
・・・ああ、そういえば
この男は昔っから他のやつより入浴時間が長かった気がする。
・・・・・・・って、そんなことより今は、
「ッ・・いいから前!なんでもイイから隠せ馬鹿///!!」
風呂に入ってたんだから当たり前だが
ロッドは全裸だった。
それに気づいて大慌てで後ろを向いたので、なんとかロッドのアレを見てしまうという
近年稀に見る最低最悪にして最凶な事態は免れたが
免れたのだが・・・・・・・・
それは間違いだったのかもしれない。
「隠す必要なんかないっしょ、俺との仲だしィ?」
「ひぎゃぁああ!!ぴっとり引っ付くなぁ!!濡れた生肌がキモいぃぃぃいい!」
前言撤回。
間違いだったかも・・・じゃなく、決定系で間違いだった。
「えー、『キモい』じゃなくて『気持ちいい』だろ。正直に言っていいぜぇv」
「キモいで合ってる!!さっさと離れろォ!!」
「ぐおっ!」
密着する生暖かい(むしろ風呂上りだから熱い)肌の腹に肘鉄をかまし
はダッシュで脱衣所のドアを開けようとしたが、厳重にロックしたせいで
なかなか開かない。
「鍵までかけて俺と2人きりになりてぇの?ロッド感激〜♪」
「ぎゃー!激しく勘違い!!」
日々マーカーの炎をくらったりハーレムの眼魔砲をくらっていて打たれ強いロッドである。
何の変哲もない肘鉄くらいでは、ものの3秒となく復活してしまった。
「んじゃ早速バスタブで仲良く泡遊びでもしよーぜv」
「そんな厭らしい響きの遊びしたくない!」
「遊びより本番のがいいの?そんなら俺も大賛せ・・・・・「もっと嫌だぁぁぁぁああ!!」
***
「そ・・・・そんな事が・・・・・・」
「な?な?信じらんねーだろ?・・・でも、まだあるんだよ・・・・・」
「ま、まだあるのかよ?!」
「・・・・・・・・・ある」
死相が漂いそうなの生気のない返事に
リキッドは普段の自分の姿を重ね、涙した。
「マーカーとロッドはまだいいよ。ある意味」
「・・・・・・・・・・・隊長・・・だな」
「そーだよ、あの獅子舞だよむしろエロハゲだよ!しかも、ついさっきだよ!!」
「さっき?!・・・そー言われてみれば確かに・・・・・・」
改めてみると、の格好は昼間と違い
就寝時の自分と似たような服装だ。
上はランニング一枚。下は大きめのハーフパンツ。
よって、あちらこちらから白い肌が見えている。
更に言えば、髪の毛も少し湿っていて、
顔は・・・全速力で走ってきたため熱いらしく
美味しそうなピンク色をしている。
そんな格好の女の子に馬乗りにされてる今の状態って・・・
もしかして・・・相当ヤバイ?
「あのさ、・・・とりあえず上から退いてもらいたいなぁ・・なんて・・・」
でないと俺の理性が・・・・・ッ
「ハーレムなんかマジで最悪なんだよ!つーか最悪なんてモンじゃない!!」
駄目だ・・。
とてもじゃないが、人の話をきく余裕はこれっぽっちも無さそうだ。
どうやら、俺は己の理性を総動員させて
目の前にある甘い魅力に耐えるしかないようだ・・・・。
そして語られる、ついさっきあったらしい惨劇・・・。
***
「は何所だぁー!!」
風呂上りのハーレムが、腰にタオル1枚巻いただけの格好で
の名を叫びながら風呂場のドアから押し出てきた。
「でしたらココに居ますが」
ハーレムの問いに答えたマーカーの足元には
クッションに顔を埋めて気持ち良さそうに、うたた寝しているがいた。
「あんだぁ?寝ちまってんのか」
「今日はオショウダニと1時間ほど戦っていたと言っていたので余程疲れているのだと・・」
「ちっ、背中流させようとしたのによォ」
ほれ、起きろ。
そう言いながらのすぐ近くに座り込み、その後頭部を小突く。
「おら、起きろ!風呂入っぞ」
「ん〜・・風呂ぉ?」
「おう!」
「あたしまだ・・・いい・・・寝るぅ」
ごろんと寝返りをうって、再び眠り込む。
背を向けていたのが180度転換して、可愛らしい寝顔がハーレムの方を向く。
微妙に垂れているヨダレはこの際見なかったことにしよう。
「ああん?てめぇ隊長の命令無視する気かぁ?」
「んん〜・・・・やぁ・・眠ぃよ・・・・」
「起きやがれ!寝たまま突っ込むぞコラ」
夢現に彷徨っているの意識を
しっかりさせようと、床に散っているの長い髪をおもむろに引っ張った。
「痛いィ・・・・やだ、寝るぅ・・・・・・!」
身をよじってぐずるも強情で、なかなか目を開けようとしない。
「このガキ・・・・!」
「隊長、そのまま起こすのはどうかと思いますが・・・」
「あんだよ、俺に逆らう気かマーカー」
「いえ、そういうわけではありませんが・・・そのままだとがあらぬ物を見る事になるかと」
「んだよ、あらぬ物ってのは」
「それは・・・・・」
マーカーがハーレムの質問に答えようとした矢先だった。
不運な事に、の我慢の限界が一足先に来てしまった・・・。
「〜〜〜もうッ!!髪引っ張るなよクソ獅子ま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ぱっちり開いた大きな目は
眼前にあったものを・・・・・・しかと見た。
「お、やぁ〜っと起きたかv」
「間に合わなかったか・・・・・・」
の目覚めを素直に喜ぶハーレムのあくどい笑顔も
哀れむような微妙なようすのマーカーの平静の顔も
本人には見えていない。
大きく見開かれた金瞳に映っているのは、ただ一つ。
眼前に座っている獅子舞のタオルの中・・・。
まあ、なんだ。
ようするに・・・・。
「ひぎゃぁぁああああーーーッ!!」
***
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・み、見ちまっのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
顔を真っ青・・・いや、真紫にして小さく首を縦に振る。
目には恐怖の涙が溜まってる。
かける言葉が見つからない。
「、その・・・・さっさと忘れちまえって。そんな不吉なもん」
やっと出てきた慰めの言葉がコレだ。
わかってる。
わかってるとも。
簡単に忘れられるなら苦労はしないって事くらい。
年頃の女の子が、アレをモロに・・・
しかもとんでもない角度からガン見しちまったんだ。
ぶっちゃけトラウマになったって不思議じゃないと思う。
その上、あの獅子舞のだ。
標準のそれを見るより強烈に衝撃的だ・・・と思う。
案の定、は放心状態から戻ってこない。
「お、俺で良ければ何でも手助けするからさ、元気出せよ?な?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんと?」
ぎぎぎっ・・と機械仕掛けの音がしそうな雰囲気でが俺を見る。
なんとも痛々しい姿だ。
「ああ。・・・・獅子舞を倒せとか言うのじゃなけりゃな」
そんな頼み・・・叶えてやりたいのは山々だが
どうにもこうにも叶えてやれる確率はほとんど0で、一部の見込みもない。
ぶっちゃけ無理だ。
そんな事はだって分かってるだろうが・・・。
「じゃあさ・・・・・・ゆっくり風呂入れる場所教えて」
は、ただ一筋の希望の光を俺に求める。
好きな女の子のピンチも救えねーんじゃ漢がすたるぜ、リキッド!!
「そうだなぁ・・・・ん〜」
「あいつらの知らない場所か、あいつらが来れない場所なら何所でもいいから」
「隊長達が行けない・・・・・・・・お!!」
ふっと、脳裏に一つの案が閃いた。
「何か心当たりあるの?!」
「一応・・・な。けど・・・・・・・・・・・」
出来たら、出来たら避けて通りたい。
だけど、を変態中年共から救うため・・・。
でも、あいつに頼むのは・・・・・・。
「リキッドぉ、頼むよ。お願い!!」
・・・・・・・男だったら
好きな子を守るために体張らなきゃ駄目だよな、ジョージ!!
「!俺に任せとけって!!」
俺はドアを開けて、そーっと周りの様子を伺った。
もう夜が大分深くなっているせいで、生き物の気配は特に感じない。
だが、多分・・・・・・・・・いる。
俺は覚悟をきめて、小さな声だが
やつの名を呼んだ。
「来てくれ、ウマ子」
しーんとした森からは何の返事もない。
「なぁリキッド、ウマ子って誰?」
「・・・・・・・・・・もうすぐ分かる」
がさがさと風で木々がざわめき出す。
それと同時に俺の本能が『逃げろ』と阿鼻叫喚している。
く、来る・・・・・ッ!!
「リッちゃーん!こんな夜に呼ぶなんてウマ子ドキドキじゃけんのぉ!!」
「ぎゃー!!出たぁぁあああ!!」
やっぱり潜んでやがったな!!
どぎついネグリジェ姿で草の間から、姿を現したのは
心戦組10番隊組長、原田ウマ子。
ちなみにコージの妹。
「初めてじゃのぉ、リッちゃんからウマ子を呼んでくれたんはv」
「う、ウマ子・・・・放せ・・・・・・・骨が折れ・・・ッ!!」
こんなぶっとい腕で抱きしめられた日にゃボディビルダーの世界チャンプだって
背骨の粉砕骨折で病院送りだっつの!!
「・・・助け・・・くれっ、し、死ぬぅぅ・・・・」
俺は堪らずに助けを求めた。
「?って誰じゃ、リッちゃん」
「あたしだけど」
「んん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お、お・・女ぁぁぁあ!!!」
の存在を確認したウマ子の眼が光った。
やべっ・・が危ない!?
「ウマ子!は俺の元・同僚で、彼女とかじゃ・・・いやまあ彼女にしたいとは思ってるけど///」
ああ!フォローになってねーよ、これじゃあ!!
その証拠にウマ子の肩が小刻みに震えてる。
このままじゃVSウマ子なんつーとんでもないバトルが始まっちまうかも・・・。
そんなこんな言ってるうちに、ウマ子がのそりのそりとに近づいて
その肩をがっちり掴んだ。
あああああ!!ヤばい!ヤばすぎる!!
「ぬし・・・・・・・・と言うんか?」
「うん。お前は?」
「わしは原田ウマ子じゃけぇ」
って、あれ?
ただの・・・・・・自己、紹介・・・??
「この島には女子はわしらだけじゃけん。仲良くしてほしいけんのぉ」
「うん!!あたし女友達できたの初めてなんだ、いっぱいいっぱーい遊ぼうな!!」
あっれぇ?
なんか、女の子同士(?)意気投合しちゃったよ。
俺、用なし??
「リッちゃん、ウマ子に女友達の紹介するために呼んだんじゃなv」
「いや・・・・・違う」
「違うんか?それじゃあ・・・まさかッ」
ぎらりとウマ子の眼が再び光る。
こ、今度こそヤバイ?!
「あのね、あたしゆっくり風呂入る場所探してんだけど、ウマ子知らねぇ?」
タイミングよく、がウマ子に聞いた。
ウマ子は逆立てた髪を通常に戻しながら、笑顔(?)での方を見る。
「・・・そうじゃったんか。ウマ子てっきりちゃんがリッちゃんを誘惑したんかと・・・」
「あたしそんな事しねーよ」
「すまんのぉ。ウマ子勘違い☆」
腰を折ってに軽く頭をさげるウマ子に
何だか微妙な気分になりつつ、俺は本題をふった。
「・・・で、ウマ子。お前今度水浴び行く時も連れてってやってくれよ」
そう。水浴び。
ウマ子と一緒なら特戦の連中は間違っても覗いたりしないだろうし、
そもそもウマ子の水浴びしてる場所なんて誰も知らない。
これなら、もゆっくり汗を流せることだろう。
「そんなことじゃったらお安い御用じゃけん!!」
ウマ子は快く了承してくれた。
・・・あとは、
「、風呂じゃねーけど水浴びでもいいよな?」
「うん!全然オッケー。ありがとな!リキッド、ウマ子」
こっちも問題なし。
これでの悩みは万事解決。
この後、早速ウマ子とは水浴びをしに森の奥に消えて行った。
にとっては、一応初めての同性の友達だと言う事もあって
会話も弾み仲良くなったようだ。
いつの間にやらウマ子の方ものことを”親(心)友”と称し
翌日からも2人仲良く水浴び通いは続いているらしい。
そして、これが一番大ニュース・・・
良いことってのは続くもので、と居る機会が増えたウマ子は
俺のところに予告なし訪問をかますことが、ほんのちょこっとだけど少なくなった。
珍しくこれは、あの言葉で締めくくってよさそうだ。
ごほんっ、では・・・
めでたし、めでたし!!
・・・・・・・・・・・・・・・だと、思ってたのに・・・
・・数日後。
「おいリッちゃん、てめぇ余計なことしてくれたなぁ・・・」
「おかげでが家の風呂に入らなくなったぞ。どうしてくれる」
「俺たちのお楽しみ奪った覚悟は出来るよねぇ?んじゃ早速・・・」
「「Let´sお仕置きターイムvV」」
数々の拷問器具を持った多国籍な3匹の悪魔が、俺を訪ねてくることまでは
考えてませんでした。
めでたくなし、めでたくなし。
しくしくしく・・・・・。
百の愛を囁くよりも
一の愛を示したい
千の愛をキミに伝えたい
零れ溢れ なお湧き出ているこの感情を
どうして押さえる事ができようか
恋する僕は 無限の夢をキミに魅てるんだ